〇3行で銘柄解説
・三井系の大手非鉄金属メーカー
・累進配当とDOE、さらに10年以上減配実績なしの安定配当
・直近の大幅な株高で利回りは大きく減少中
〇会社概要と配当基準日
高機能銘柄分析 マネックス証券
三井金属は三井グループに属する大手非鉄金属メーカーです。
金属精錬や機能材料の生産を行っています。
上流から下流まで存在する非鉄金属の中で、同社は特に下流に当たる非鉄金属を使った材料の分野に注力しています。
特にAI向けデータセンターに使用される銅箔は、半導体などを搭載するプリント基板に使用することで電力損失を減らす機能があり、世界シェアの約8割を握っているとされています。
三井金属は1874年に三井組が神岡で鉱山経営を始めたことが源流となっています。
1892年に三井鉱山合資会社として設立され、以降戦後の1950年に社名を三井金属鉱業と改称しました。
1960年代から銅箔や自動車機器事業を開始し、1980年にはレアメタル工場も設置しています。
2025年には社名を現在の三井金属に変更しました。
配当は安定しており、2012年3月期から10年以上減配がありません。
しかし利回りが良くないので、高配当株としての旨味はあまりありません。
2025年度初頭は会社側も困るほど株価が上がらず、その時の利回りは4%台に乗っていました。
しかしその後にAIデータセンターや半導体向けに銅箔需要が急騰し、株価が右肩上がりに上昇、また利回りが低い状態に戻ってしまいました。
できれば4%台でほしい銘柄です。
配当基準日:3月末
〇直近株価と配当額と利回り
株価:15,535円
配当額:195円
利回り:1.25%
利回りは1%台です。2025年度初頭には4%もあったのに、なんでその時買わなかったのか……、筆者は悔しいです。
〇配当方針
累進配当を実施しており、かつDOE3.5%を目途に配当を行うことを目標としています。
元々安定配当の企業でしたが、さらに配当の安定度が増した感じです。
〇過去10年配当とEPS(一株当たり純利益)

利益(EPS)は意外と凸凹しています。
2021年3月期からは比較的安定していますが、それ以前は金属市況に左右されたのか、赤字の年も見受けられます。でも安定配当です。
〇時価総額と自己資本比率
時価総額:8,985億円
自己資本比率:50.4%
AIブームに乗っかり、時価総額は1兆円を窺うほどに成長しました。
自己資本比率も長年30%台だったものが、ここ4年間で利益が伸びており、50%台まで上昇しました。
〇過去10年間のチャート



引用:国内株式|SBI証券
2025年から急激に株価が上昇し、1年足らずで4倍になりました。
今後の決算次第では、さらに伸びる可能性もあります。
〇総括
三井金属は三井グループに属する大手非鉄金属メーカーです。
非鉄金属の下流にあたる機能素材の分野に注力しています。
特に銅箔に強みを持っており、2025年度はAIデータセンターや先端半導体向けで多くの需要があり、それに伴って株価が急上昇しました。
配当は累進配当を採用しており、かつDOEも取り入れている安定配当です。
毎年の利益もここ5年ほどは安定して出すことができています。
一方配当利回りは昨今の急激な株価上昇にも影響され、低めの数値となっております。
今後株価が下落すれば4%台で購入することができるかもしれませんが、AIブームと呼ばれる現状では暫く厳しいと思われます。
逆に言えば、同社はAI関連銘柄でもあるのでAIブームの恩恵に与ることができるわけです。
株価上昇を確約はできませんが、利ざや狙いで保有するほうが儲かる銘柄と言えるのではないでしょうか。
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