株式投資を行う際、できれば色々と情報を取得して総合的に判断し、後悔しないようしたいものです。
しかし企業のホームページで情報を取るのは意外と骨が折れますし、また理論株価は他のサイトで見られるけれども前提条件なども自分なりに考えたい。でも計算するのも難しかったりします。
そんな時に私が使用しているのは、マネックス証券の「銘柄スカウター」です。
私は5大ネット証券すべてに口座を保有していますが、「銘柄スカウター」があれば必要な情報はほぼ揃います。
(チャート分析も簡単なものならマネックス証券の別メニューでできますが、私は個人的に分析しています。)
この銘柄スカウターの特に優れているところは
- 過去10年のデータやその推移が取れる点
- 個人で調べるのが面倒な情報がすべてまとまっている点
- 複数銘柄を網羅的に比較できる点
- 自分で簡単に理論株価を調べることができる点
です。
銘柄スカウター トップページ
銘柄スカウターのトップページはこんな感じです。



上のタブには「銘柄を比較する」「決算スケジュール」「業績修正を探す」「アナリストの予想変化」「10年スクリーニング」「業績ニュース」「適時開示」があります。
「業績ニュース」や「適時開示」は他の証券会社にもある割と取りやすい情報です。
デフォルトの状況では自動車業界の銘柄比較がありますね(画像下の方)。
この「銘柄を比較する」をちょっと使ってみましょう。
銘柄比較機能



銘柄比較一覧では時価総額や株価などの基礎情報、投資指標としてPER・PBR・ROEといった重要指標などを最大6社分まとめて比較することができます。



通期業績と四半期業績では四半期決算の会社実績や年次決算の会社予想を数値とグラフで表示されています。
会社の売上規模や業績の好調度を比べるには使いやすい機能です。



「株価指標グラフ」ではPER・PBRの他、配当利回りを比較できます。また各指標はグラフ化されています。



大体5年分くらいの指標推移を見ることができます。
決算スケジュール



決算スケジュールの機能はこんな感じ。
多くの銘柄を保有している方や、株や投資関係の情報発信をしている人にはいつ、どの企業が決算を行うのかが日付ごとに分かるのでとても便利です。



例えば2025年4月7日の決算スケジュールはこんな感じ。発表の時間はもちろんのこと、直近の業績についての情報も表示されます。
業績修正を探す



業績修正の画面です。上のメニューで詳細条件を、真ん中近くのタブで変更内容を一覧で見ることができます。
アナリストの予想変化



こちらは全業種のアナリストの経常利益上方修正・下方修正の推移やTOPIXの推移が出ています。



同じ画面の下側です。こちらでは個別銘柄や業種の修正数が出ています。
10年スクリーニング



銘柄スカウターの目玉の一つ、10年スクリーニングです。テーマを設定して、



スクリーニングの条件を設定して「スクリーニング」ボタンを押します。



するとこのように該当する企業がリストで表示されます。
10年成長率を一発で出せるのはマネックス証券くらいではないでしょうか。
個人で調べようとすると骨が折れる情報もボタン一つで出すことができます。
ではリストの一番上にある「積水ハウス」を見てみましょう。






下に長いので画像はこの辺にしておきますが、銘柄に関する様々な情報が表やグラフで表示されています。



財務諸表もこの通りです。時系列や変動要因まで知ることができます。



設備投資や各種回転率、従業員数の推移等、調べるためには企業のホームページをさかのぼって地道にデータ収集しなければならない情報もマネックス証券ならすべてまとまって10年分データ化されています。



事業セグメントやその推移、この画面にはありませんが海外売上高比率は国別に円グラフで出すことができます。
これも調べようとすると企業の決算資料を読み込まなければいけません。



業績予想修正も時系列で表示されます。



配当金情報も2013年からまとまっています。
連続増配年数も出ているのでこれが増配銘柄かどうかも知ることができます。



市場全ての銘柄の中で該当企業は配当に積極的な方か、利回りは高いかなども分かります。
そのほか10年分の純利益や時価総額、配当性向から自己株式の取得状況まで知ることができます。
繰り返しになりますが、これらの情報は1期分を調べるだけでも企業ホームページの情報を漁る必要があり、それを10期分調べるのは企業によっては極めて難しいと思われます。
マネックス証券の情報収集能力がここでも生かされています。



アナリスト情報です。この辺は他の証券会社にも存在しますね。



理論株価はgoogleでも調べることができますが、マネックス証券でも様々な情報がまとまっています。






想定株価のレンジをグラフで見ることができます。
そしてその下には…



自分で理論株価を計算するツールまで存在します。
私は5大ネット証券すべてに口座を保有していますが、このツールが存在するのは調べた限りだとマネックス証券だけです。
参考となる情報まで下には表示されています。
任意銘柄の理論株価算出
ここまで「積水ハウス」を見てきましたが、私は「積水ハウス株」を持っていないので「レーザーテック」株で理論株価を調べてみましょう。
右側に存在する銘柄検索で「レーザーテック」と入力します。



するとこんな感じで検索後トップページが表示されます。



全て会社予想の数値を使って「1年後」の予想を出します。
直接入力することもできますが、ボタンで選択することも可能です。
で、計算すると40,301円。現在は14,000円程度なので3倍株近くを期待してもよさそうです。
まとめ
ここまで画面で見てきたように、マネックス証券の銘柄スカウターはここでは書ききれないほどの多くの情報を表示することができます。
しかもただ情報量が多いだけではなく、10年前までさかのぼって情報が取れる点や任意の銘柄同士を比較できる点、そして自分で予想理論株価まで算出できる点が極めて優れています。
しかもこの銘柄スカウター、なんとマネックス証券の口座を保有している人は無料で利用することができます。
当然口座開設費や口座維持費用は無料です。
他の証券会社で同様のサービスを提供しているところは極めて限られるのではないでしょうか。
正直私はこの機能を使うためだけにマネックス証券の口座を開設しました。それだけの価値があります。
ちなみに今回は日本株で行いましたが、マネックス証券お得意の米国株・中国株でも使うことができます。
しかもこの銘柄スカウターは年々進化しています。今後も便利な機能が追加されることでしょう。
投資をギャンブルではなくきちんと分析して行う方には、マネックス証券の銘柄スカウターは非常に強力な分析ツールになります。
私は日常の取引はSBI証券を使用していますが、銘柄分析の際にはこの銘柄スカウターの情報も参考に行っています。
一歩進んだ株式投資のため、マネックス証券の銘柄スカウターをぜひお試しください。