OIOIと書いて「マルイ」と読む 丸井グループの連続増配株シミュレーション

・ファッションビルで有名ながらクレジットカードで稼ぐ大手小売業

・12年連続増配中でDOE導入の安定株

・20年累計配当金では6%安定配当株と同等程度の利益水準見込み

目次

〇会社概要と配当基準日

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丸井グループは「〇I〇I」で有名な、首都圏を中心にファッションビルを経営する小売業者です。

ただし収益としてはファッションビルによる小売業よりも、自社の「エポスカード」を用いたクレジット・手数料収入を主とするフィンテック部門の方がメインとなっております。

1960年に国内で初めてクレジットカードを発行したのも同社です。

80年代にはファッションを中心とした販売戦略で当時の若者から絶大な支持を受け、業績を伸ばしてきました。

昨今では小売・フィンテック部門に加え、新規事業への進出にも力を入れています。

eコマースやスタートアップ・ファンド、証券会社の設立など、従来の小売業の枠に囚われない事業を行っています。

配当は12年連続増配中で、13年連続増配も見えてきています。

シミュレーションでは高い20年累計配当金を示していますが、直近の増配額が42円と大きいため、その金額に増配額平均が引き上げられています。

実際の平均増配額は5円程度でしょう。

それでも6%安定配当株と同程度の累計配当水準が得られるであろう高配当銘柄です。




配当基準日:3月末

〇配当方針

2022年度までは配当性向55%としていましたが、2023年度から方針を改め、DOE8%程度の配当を行うものとしています。

尚、同社は株主優待を行っておりましたが、2022年度を以て廃止となっております。



〇時価総額と自己資本比率

時価総額:4,714億円

自己資本比率:24.7%



自己資本比率は30%未満と低めです。

ただこれはコストの低い資金調達を重視する丸井グループの方針によるもので、自己資本比率25%程度をはじめから目指しているので不安定な企業とは言えないかと思われます。

当然丸井側も、倒産可能性を考慮したうえで自己資本比率の目安を定めている旨、記載されております。



〇過去10年間の配当とEPS(一株当たり純利益)含む平均等基本情報



増配額の平均は5円ですが、たまに11円くらいドカンと増配します。

2021年はEPSが10円と非常に低くなったにも関わらず増配をしていることから、増配への意欲が企業側にあるものと考えます。

2023年度(2024年3月期)の配当金を101円としているため、予測利回りは4.05%まで跳ね上がります。

増配額もドカンと42円も上がる予定です。



〇比較込20年シミュレーション

投資額を1百万円として、平均増配額から予想した今後20年の配当金累計を、利回り6%と5%の場合と比較した結果が下の表となります。


直近の42円の増配を勘案すると、8%安定配当株を上回る20年累計配当金を得ることができるシミュレーション結果です。

但し、42円の増配を勘案しない場合は下記表の通り平均増配額が5円程度となり、6%安定配当株と同程度の累計配当水準となります。


〇6%配当と同額を達成する株価シミュレーション




株価3,250円で6%配当株に追いつきます。

ただしこれは2024年3月期の増配額42円を含んだ場合の増配額平均値です。


増配額の異常値である42円を除いて平均5円の増配を続けた場合、6%安定配当株以上の累計配当金を得られる株価は以下の表の通りです。




株価2,550円で6%安定配当株に追いつきます。

これくらいの株価なら狙えそうです。

〇過去10年間のチャート


SBI証券より引用


小売業なのでコロナ禍で株価を一気に下げております。

が、またじわじわ上げてきていますね。チャートを見る限りでは2,500円のところに壁がありそうです。

〇総括

丸井グループはファッションビルとして有名であるため、一見小売業として稼いでいるように思えますが、実体はクレジットカードを中心としたファイナンス事業で収益を得ている企業です。

また将来への布石として未来投資を掲げており、無形資産の拡充・イノベーションを企図しております。

小売業に執着しない柔軟な経営ができる企業と言えるでしょう。


配当面では連続増配が13年になる見込みです。

2023年度は配当方針として新たにDOEを導入し、倍近くの配当金を出す予定を立てており、配当の面でも改革が見られます。

2021年にEPSの低さを無視して増配に踏み切ったことを考えると、増配に対する意識は高いのではないかと思われます。




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