普通預金金利は高く、atm手数料は安い店舗型銀行 SBI新生銀行の特徴

日本の銀行は3メガバンク(三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行)とゆうちょ銀行が規模が大きく有名ですが、知名度が無くても利便性が高い銀行や預金金利が高くて資産運用に適した銀行が存在します。今回はそんな銀行の中からSBI新生銀行を紹介します。

SBI新生銀行の特徴としては、SBI証券と連携することによってダイヤモンドステージとなり金利が上がり、利便性が向上することです。

特に普通預金金利0.4%と、無料で多種多様のATMを利用できる点、他行宛手数料の無料回数の多さは他の銀行の追随を許しません。

また口座開設後3ヶ月以内ならば「スタートアップ円定期預金」で3ヶ月円定期の金利が年利1.2%、1年円定期ならば0.85%と破格の金利となっております。

SBI証券は口座開設だけして取引をしなくてもダイヤモンドステージとなるため、高金利の預金で安全に資金を運用したい方や利便性の高い銀行を求める方には適した銀行です。

※口座開設費・維持費はかかりません


目次

〇銀行概要

SBI新生銀行の前身は特殊銀行だった日本長期信用銀行です。

同銀行は後に新生銀行に名前を変えます。

そして2021年12月にSBI証券で有名なSBIホールディングスが新生銀行を買収し、2023年1月に現在の名称である「SBI新生銀行」に商号変更します。

SBI新生銀行となった後は、SBIホールディングスの中核銀行として存在感を示しております。


SBI新生銀行の強みは後述しますがSBI証券との口座連携によってもたらされる数々の恩恵にあります。

SBI新生銀行では銀行の利用度によってスタンダード、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドと5つのステージにランク付けがされ、それぞれのランクごとに金利などの優遇度合いが変わるのですが、


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ダイヤモンドステージによる恩恵は他行と比較してもメリットの大きいものなので、SBI証券ユーザーでなくともSBI証券の口座を(使用しなくても)開設してSBI新生銀行のサービスを利用することをオススメできる内容になっています。

引用:ステップアッププログラム | SBI新生銀行

またSBI証券で株式等の取引を頻繁に行う方の場合、「SBI新生コネクト」を使えば当面現金保有で市場の様子を見る場合でも高い金利で資金を運用することができ、しかも普通預金なので必要な時はすぐに株取引に使える融通の良さがメリットになります。




〇円定期預金金利


定期預金金利の比較は以下の通りです。


2024年9月現在

他行と比較した場合、ゆうちょ銀行・メガバンクとは比較にならないほどSBI新生銀行の方が定期預金金利が高いです。

また3年定期と5年定期ではSBI新生銀行の金利はトップレベルに高いです。


尚、定期預金はSBI新生銀行も含め一定期間キャンペーンで金利を高くすることがありますので、最新の金利は銀行のホームページを確認してください。




〇円普通預金金利

年0.21%(ダイヤモンドステージ以外の場合)

普通預金でもメガバンクの定期預金並みの金利ですが、SBI証券との口座連携プログラムを使用しダイヤモンドステージになると、普通預金にも関わらず年利が0.4%まで跳ね上がります。

この金利は多くの他行の定期預金金利より高いうえ、下記の表のように銀行・証券連携口座の中でもトップクラスの金利の高さです。



但し、SBI新生コネクトの場合はSBIハイブリット預金等と違い、普通口座にある資金でダイレクトに株式を購入できるわけではないので注意が必要です。


〇振込手数料



・SBI新生銀行本支店宛 無料

・他行宛 ステージにより月1回~10回まで無料



通常使用のスタンダードステージでは他行宛の振込は月1回無料になります。


SBI新生コネクトを使用しダイヤモンドステージになると、月10回まで他行宛振込手数料は無料です。




〇提携ATM



提携ATMでの出金・入金手数料は下記の通りです。



各コンビニATMの出金・入金手数料が無料なので大都市以外でも使いやすいです。

また入金だけならゆうちょ銀行でも無料となります。




〇銀行の安全性


SBI新生銀行は元々が破綻した銀行であることや、メガバンクよりも知名度が低く、規模が小さいことから潰れないか不安な方もいるかと思います。

しかし当面は潰れる心配は不要かと思われます。


まず銀行の格付けについて格付け会社4社(R&I、JCR、S&P、Moody’s)が調査結果を公表していますが、4社とも長期格付けを「安定的」としています。


また企業の安全性を測る指標の一つでもある自己資本比率は10%で、メガバンクである三菱UFJ銀行の10.3%や三井住友銀行の10.1%、みずほ銀行の9.5%とほぼ同等の数値を出しております。




〇総括




銀行の破綻可能性についても現状では問題を感じるようなものではありません。

唯一気になるのはメガバンクやゆうちょ銀行と違って実店舗数が少ないことですが、ネット銀行の一種だと割り切ってしまえばデメリットになりません。



SBI新生銀行のポテンシャルをフルに生かすためにはSBI証券の口座の登録を行うことで、ダイヤモンドステージになる必要があります。

両方とも申込は難しいことはなく、証券口座も銀行口座も口座の維持費は無料のため、SBI証券の口座を開いて一切取引しないというのも有です。

普通預金・定期預金ともに当然元本保証なので、少しでも金利の良い所に資金を置いておき資金を増やすためにもSBI新生銀行を利用したいところです。



またSBI証券で取引を頻繁に行う場合、市場の様子見で現金保有しておくことがあるかと思いますが、SBI新生銀行なら高い金利でかつ普通預金で資金を運用しておくことができるので、資産運用に空いた時間を作りません。

利便性・資金の流動性ともに高く、メインバンクとしてもサブバンクとしても活躍してくれる銀行でしょう。













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