株式分割が待たれる株主優待銘柄 芙蓉総合リースの連続増配株シミュレーション

・芙蓉グループの大手リース会社

・19年連続増配で今後も増配の可能性高く、株主優待もある長期保有に向く銘柄

・株価の単価が高く、利回りも3%台以下のことが多いのがネック

目次

〇会社概要と配当基準日

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芙蓉総合リースは芙蓉グループに属する大手リース会社です。リース会社会社の中では5位のランクに該当します。

創業は1969年で、当時の芙蓉グループ(現在のみずほ銀行を中心としたグループ)6社を株主として設立されました。以降、安田リースとの合併や多くのグループ会社の設立を経て、現在に至っています。


配当は2004年の上場以来19年連続増配中で、安定した利益から配当金を出しております。連続増配株ではありますが基本的には利回りが3%台以下とそこまで高くなく、また株価も1万円台と高いため少々手が出しづらい銘柄となっています。ただし最近では一時的とは思いますが、利回りが4%となっているので狙ってみても良いかもしれません。

配当基準日:3月末

〇配当方針

長期的・安定的な利益還元に努めることを基本方針としています。尚、同社は株主優待を実施しています。

〇時価総額と自己資本比率

時価総額:3,275億円

自己資本比率:12.7%

良くも悪くも特筆すべきものはありません。自己資本比率も金融業なのでこんなものでしょう。



〇過去10年間の配当とEPS(一株当たり純利益)含む平均等基本情報



発行株式数が少ないためか、EPSの数値が他の株と一桁違います。増配額も多めに見えますが配当性向はそこまで高くなく、毎年30%を切っております。


〇比較込20年シミュレーション

投資額を1百万円として、平均増配額から予想した今後20年の配当金累計を、利回り6%と5%の場合と比較した結果が下の表となります。





現在利回りが良いこともあり、20年累計配当金では7.5%安定配当株と同程度のパフォーマンスが期待できるシミュレーションです。

〇6%配当と同額を達成する株価シミュレーション




株価が14,250円程度で、6%安定配当株に20年後配当金累計で並ぶことになります。

〇過去10年間のチャート


SBI証券より引用



割と右肩上がりに株価が上昇していますが、直近では陰線が大分目立つ結果となっています。それゆえに利回りが4%となっているのでしょう。



〇総括

芙蓉総合リースは芙蓉グループの大手リース会社で、リース5位級の会社です。成長分野として「不動産」「エネルギー環境」「航空機」を上げており、今後もパートナー各社やグループ企業との連携も含めて強化していくものと思われます。

同社は上場以来19年連続増配をしている連続増配株で、20年連続増配も見込んでいる長期連続増配銘柄です。株単価が1万円台と高めですが、増配額が大きいことや株主優待もあるので長期保有を検討しても良いかと思います。特に直近では利回りが4%と同銘柄にしては高めなので、リース銘柄の中でも有力候補となります。

但し利回りに関しては、同じリース会社にリース2位の三菱HCキャピタルがあり、そちらも長期連続増配株となっています。そのため三菱HCキャピタルと芙蓉総合リースで比較してどちらが得になりそうか、購入時には考えたいところです。

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