投資信託や個別株を始めるには証券口座を開く必要がありますが、どの証券口座を選ぶべきか多すぎて悩みますよね。
今回はネット証券会社の中で、楽天証券を紹介したいと思います。
メリット・デメリット一覧
〇国内株式売買手数料無料(2024年12月時点で楽天証券とSBI証券だけ)
〇外国株の取扱が6か国と大手ネット証券ではSBI証券に次いで2位
〇楽天証券限定販売の投資信託があり、全世界株式やS&P投資のものではeMAXISより信託報酬が安い
〇ミニ株投資で指値取引が可能(2024年12月時点で楽天証券だけ)
〇楽天経済圏に属するためポイントの使い道が幅広い
〇サイトが見やすい・使いやすい
✕サービス改変が多い
✕システム障害が多い
✕「eMAXIS Slim 全世界株式」「eMAXIS Slim 米国株式」の保有でポイントが貰えない
概要
楽天証券はeコマース大手の楽天グループに属する証券会社です。
「楽天」という名前が付いていますが、みずほフィナンシャルグループが約半分資本出資しているため、みずほフィナンシャルグループの関連会社でもあります。
楽天証券は楽天グループということで、楽天銀行や楽天カード、そして楽天経済圏には欠かせない楽天ポイントにも紐づいたサービスが売りとなっています。
加えてみずほフィナンシャルグループの資本が入ったことにより、みずほフィナンシャルグループのノウハウを活かした対面コンサルティングなど資産運用に関するソリューション提供や、みずほ証券との株式・債権分野での連携も強化されていく予定です。
楽天証券はSBI証券と同様に、ネット証券で取引手数料の無料化を行っている証券会社です。
その他ネット証券に求められる幅広いサービスを提供していることから、非常に人気の証券会社となっております。
楽天経済圏の住人だけでなく、eMAXIS以上の格安投資信託で運用したい人や、普段から株の売買を手数料を気にすることなくバリバリやりたい人にはおすすめの証券口座です。
基本情報
1.国内株売買手数料:売買とも無料
2.外国株売買手数料:0~5,500円まで
3.端株売買の有無:有(名称:かぶミニ)
4.NISAとiDeCoの取扱:ともに有
5.時間外取引の有無:国内市場のみ有
6.外国株取扱内容:6か国(米国、中国、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア)
7.投資信託取扱本数:約2,500本
8.株式・投資信託自動積立サービス:日本株・米国株・国内投資信託が可能
NISA情報
1.NISA国内株・国内投資信託売買手数料:ともに売買無料
2.NISA外国株・海外投資信託売買手数料:米国株と海外ETFの売買無料
銀行・クレジットカード・ポイント情報
1.提携銀行:楽天銀行(楽天マネーブリッジ) 普通預金金利0.18%へUP



2.投資信託積立対応クレジットカード:「楽天カード(還元率0.5~1.0%)」
3.使用可能ポイント:楽天ポイント
4.投資信託保有によるポイント取得:有
5.ポイント使用可能範囲:国内株・米国株・投資信託購入
その他特徴
・国内株式信用取引手数料無料
・ネット上で日本経済新聞楽天証券版の閲覧可能
・株式や投資信託売買で楽天ポイントの取得可能
・端株の指値取引可能
・楽天キャッシュの使用でクレジットカード分に加えて最大5万円/月の投信積立可能
・楽天証券限定の投資信託有
・アドバイザーへの資産運用相談可能



まとめ
とにかくこれでもかというほどポイントが貯まります。
投資信託を持っているだけでポイントが貯まり、取引をすればポイントが貯まり、クレカを使った自動積立でもポイントが貯まります。
そして楽天ポイントは証券だけでなく楽天グループで共通で利用できるので、利便性が非常に高いです。
さすが楽天経済圏。
但し楽天ポイントを貯めるには一定の条件が必要な場合もあります。
また「楽天証券ポイント」という、楽天ポイントと似て非なるものが存在するため、楽天ポイントが貯まるように設定が必要です。そこが少し面倒くさいかも。
楽天ポイントばかりに焦点を当てましたが、ポイントを抜きにしてもネット証券としてSBIクラスの十分なスペックを誇っています。
まず売買手数料無料は2024年12月現在、楽天証券とSBI証券だけです。
また時間外取引対応、外国株も米国含め6か国対応、端株取引にも無料で対応、投資信託本数も満足と、非常に充実しております。
当然新NISA手数料無料、iDeCoにも対応!
加えてみずほフィナンシャルグループの資本が入ったことにより、みずほ銀行やみずほ証券との提携も今後進んでいくことが予想されます。
すでにみずほ銀行の口座から楽天カードで積立が行えるようになっていますし、メガバンクであるみずほの高い専門性を活かして楽天証券ユーザーに対面コンサルティングやセミナーによる資産運用サポートを実施したり、みずほ証券の商品の取り扱いや、みずほ証券・みずほ信託銀行の持つ個人投資家向けIRサービスの提供なども企図されています。
楽天証券単体でも非常に魅力的ではありますが、そこにみずほフィナンシャルグループの情報サービスが加わることで他のネット証券との差別化・優位化にもつながるものと思われます。
楽天経済圏のユーザーでなくても、みずほのサービスが使えるという点がメリットになる魅力的な証券会社です。
SBI証券と並んで証券取引をする上で十分な機能を備えているので、初心者からベテランまで広く使いやすい、口座開設するに足る会社だと判断します。