当ブログでは株主優待についてはあまり積極的ではありません。
理由は株主優待で得られる利益よりも配当で得られる利益の方が概して多いからです。
しかしもし、安定して高い配当を出してなおかつ株主優待もくれるような株があれば、それはすごく魅力的に感じますよね。
高配当で自由に使える現金に加え、株主優待の楽しみも得られるのですから。
今回は高配当と株主優待の両方を得たいという欲張りな方に向けて、高利回りかつ株主優待実施銘柄を10個選定いたしました。
なお、今回は2024年10月11日終値時点の利回りが4%以上の銘柄に絞っています。
それでは見ていきましょう。
[5451]淀川製鋼所
株価:5,490円
配当金:309円
利回り:5.63%
株主優待内容
・ヨドコウ迎賓館入館券1枚
・カタログギフト2,000円~8,000円相当
淀川製鋼所は鉄鋼の圧延を中心に事業を行っている鉄鋼メーカーで、半世紀以上の歴史を誇っています。
特にカラー鋼板では国内シェアトップと、強みがあります。
あまり著名な企業ではありませんが、伝統を持つ企業です。
株主優待は3年以上保有で貰えるもののグレードが倍になるカタログギフトと、神戸にある迎賓館の無料入館券です。



[7313]テイ・エステック
株価:1,736円
配当金:83円
利回り:4.78%
株主優待内容
・QUOカードもしくは株主優待ポイント3,000~18,000ポイント
テイ・エステックはホンダ系自動車等のシートを製造しているメーカーです。
この企業は11年連続増配を続けている連続増配株でもあります。
優待は200株未満の保有ならQUOカードですが、それ以上で株主優待ポイントがもらえます。
このポイントはグルメ優待品と交換することができ、保有年数に応じてもらえるポイントも増えていきます。
過去に貰えたものとしては12,000ポイント(1,000株保有1年未満など)で「あわびの姿煮」や、18,000ポイント(1,000株保有3年以上)で松坂牛サーロインブロックがあります。



[8424]芙蓉総合リース
株価:10,990円
配当金:450円
利回り:4.09%
株主優待内容
・3,000円相当のカタログギフトもしくは図書カード
みずほ系リース会社でリース5位です。
この銘柄も20年連続増配中の連続増配株です。
他の銘柄と比較して株価が高めなのがネックで、株主優待を得るのに100株以上、つまりは100万円以上を用意する必要があります。
優待はカタログギフトか図書カードで選べるようになっています。



[6301]小松製作所
株価:4,086円
配当金:167円
利回り:4.09%
株主優待内容
・オリジナルミニチュア
「世界のKOMATSU」とも呼ばれる建設機械国内トップ、世界2位のコマツです。
株主優待を得るには300株以上を3年保有する必要がありますが、非売品のミニチュア建機をもらうことができます。ヤフオク?なにそれ、おいしいの?
[3861]王子ホールディングス
株価:579円
配当金:24円
利回り:4.15%
株主優待内容
・4,180円相当の自社製品カタログギフト券
・自社グループ植林活動応援イベント参加権
同抽選で植林体験
国内1位、世界4位の製紙メーカーです。
「ネピア」などのブランドを持っています。
同社の優待は1,000株以上で自社製品、5,000株以上で会社保有の植林地の苗木にメッセージを書いた板を付ける権利と、抽選で実際に植林体験をすることができます。
お子様のいる家庭ならお子様に植林の経験をさせるというメリットがありますが、そうでない方は必要費用のことも考えて1,000株保有で止めておくのが良いかと思います。



[1808]長谷工コーポレーション
株価:1,908円
配当金:85円
利回り:4.45%
株主優待内容
・自社グループサービス利用券
・自社子会社販売製品割引販売
「マンションのことなら長谷工」でおなじみのマンション専業ゼネコン、長谷工コーポレーションです。
株主優待は100株以上のみで両方得ることができます。
自社グループサービス利用券はリフォーム工事や不動産売買仲介手数料などの割引で、自社子会社販売製品は米やレトルト食品を20~25%の割引価格で購入できる権利です。



[1558]本田技研工業
株価:1,558円
配当金:68円
利回り:4.36%
株主優待内容
・オリジナルカレンダー
・抽選で自社イベントやレースのご招待
二輪車で世界シェア1位、自動車でも国内4位、世界8位のホンダです。
プライベートジェットなんかも作っています。
株主優待は100株以上でオリジナルカレンダー、それを1年以上保有で抽選ながらSUPER GT第8戦の自由席観戦券(パークパスポート付)や自社イベントへのご招待、3年以上保有でHonda Jet体験会や事業所見学会への参加権が付与されます。
抽選が中心の株主優待ながら、バイクや車が好きな方にはたまらない優待ではないでしょうか。



[9434]ソフトバンク
株価:189円
配当金:8.6円
利回り:4.54%
株主優待内容
・1,000円相当の「PayPayポイント」付与
国内3位の携帯通信会社ソフトバンクです。
NTTに続いて株式分割を行い、1株100円台での取引が可能になりました。
株主優待は100株以上を1年以上継続保有した場合に付与されます。
株価が安く、100株の購入でも2万円程度で、なおかつ1,000円相当の電子マネーが手に入るので、実質利回りは5%を超えます。
手を出しやすい銘柄と言えるでしょう。



[6737]EIZO
株価:2,247円
配当金:105円
利回り:4.67%
株主優待内容
・自社製品直販サイトでの20%割引販売
EIZOはヘルスケアや航空管制、アミューズメントなどの映像技術を総合的に扱う企業です。
馴染みのない企業だとは思いますが、連続増配年数10年以上の連続増配株でもあります。
同社の株主優待はモニターやモニターまわりのアクセサリなどの割引販売になります。
どこか昔の秋葉原を思わせるような製品ラインナップです。



[1419]タマホーム
株価:3,840円
配当金:195円
利回り:5.08%
株主優待内容
・オリジナルQUOカード
低価格帯の注文住宅を主力とする中堅住宅メーカーです。
まだ8年目ながら、連続増配を続けている企業でもあります。
同社の株主優待は100株で得ることができます。
まとめ
今回は4%以上の利回りかつ株主優待を実施している企業を挙げてきました。
この他にも同条件をクリアする企業はありますが、QUOカードの優待が多い印象を持っています。
当ブログでは株主優待を個別株投資の中心には考えていないので、今回のピックアップはあくまで配当金が主役であって、株主優待はおまけ程度に考えているものと思ってください。
それでも極力QUOカード優待の企業は削ってきたつもりです。
もし株主優待を個別株投資の中心に据えたい場合は、「個別株-株主優待株」のタブから記事をご覧ください。
下記記事は株主優待限定の製品等を扱っている企業を集めたものです。



また証券会社選びには下記記事もご参照ください。


