仕事を退職して投資運用で食っていく FIREとは何か

「働きたくないでござる!絶対に働きたくないでござる!」




はい、今回はFIREについて書いていきたいと思います。だって働きたくないもの。


FIREというと大金持ちしかできない印象がありますが、一口にFIREといっても色々な種類があります。FIREに限った話ではありませんが、自分に合った生き方の参考になれば幸いです。

目次

FIREとは何か


FIREとは「Financial Independence,Retire Early」の頭文字をとったもので、日本語に訳すと「経済的自立と早期退職」になります。

要するに働かないで暮らしていくという夢のような生活のことですね。

このFIREという概念は米国のトリニティ大学の論文によるもので、「1年間の生活費の25倍の資産」を保有できれば、それを投資で運用することで毎年「資産の4%を取り崩して」その金額内で生活すれば、30年後も資産が0円にならない可能性が98%存在するというものです。

この4%という水準は米国株投資の年間運用益からインフレ率を引いたものなので、よく言われる「FIREはインフレに弱い」という批判も勘案しての論文になります。

当サイトでは安定高配当株や連続増配株についての情報を発信していますが、それはこのFIREを睨んでのものでもあります。

運用益を取り崩す場合は年度によって金融資産の評価額が上下しますが、配当の場合は安定配当という前提条件さえクリアできれば元本の評価額は関係ありません。


FIREの種類

一口にFIREといっても実は種類があります。

完全に働くのをやめるFIREから、働く日数や雇用形態を変えて自由な時間を増やすFIREなどが存在します。


フル(Full)FIRE

一般的なFIREです。

生活水準を下げず、一切働かずに資産運用益で収入を得て生活する方法です。

これの生活水準を豪華にしたものをファット(Fat)FIREと呼んだりします。やーい、デブ。


リーン(Lean)FIRE

フルFireの一形態ですが、こちらは生活水準を極限まで切り詰めることで生活費を低く抑えます。

FIREに必要な資産の式は「年間支出 × 25倍」で表せますが、この「年間支出の項目を小さくすることによって、FIRE達成に必要な資産を減らすことが目的です。


サイド(Side)FIRE

資産運用益での生活を基本としながら、フリーランスなど自分のやりたい仕事をやりたい時間に行いマイペースに働いて収益の足しにするFIREです。

「Retire Early(早期退職)じゃないじゃん!」というのもごもっともで、このサイドFIREは日本独特のものです。

サイドFIREは資産運用益とフリーランス収入の2つを収益としているため、フルFireほどの資産元本は不要かつリーンFireほど生活を切り詰める必要もありません。

例えば生活費は資産運用益から捻出し、フリーランス収入はお小遣いみたいな位置づけにできるわけです。


バリスタ(Barista)FIRE

サイドFIREの一種で、こちらはフリーランスで働くのではなく、カフェの店員のようにパートやアルバイトで雇われで気軽に働くFIREの仕方になります。

フリーランスで働くよりも給与が安定しているのがメリットです。

またサイドFIREでうまくいかなければこちらを選択するということもできます。



FIREするための方法

資産の貯め方

当たり前ですが、元本がなければFIREはできません。

ではどのように元本を貯めればよいでしょうか。

投資をして貯める

当サイトでは資産運用をテーマとして扱っているので、こちらをメインに考えています。

詳しくは下記記事をご参照ください。


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ただこの方法の弱点は2つあり、

①市場の運用益に左右されるため確実性に欠ける

②インデックス・ファンドの場合、資産元本を貯めるのに20~30年の時間がかかる


そのためFIREの条件である「早期退職」が50歳くらいになる可能性があります。



働きながら得た多くの収入をすべて高配当株などの資産運用に回す

まあこれ自体は上で紹介した手法の場合でも同じことをするのですが、

「多くの収入」というところがミソになっています。

資産元本を増やすのに必要なのはとにかく元本の大きさです。

資産運用による資産の増加も元本の大きさに比例しますので、投資元本が大きければ大きいほどFIRE達成にかかる時間が短くなるのです。

多くの収入を得るために必要な行動は主に2つです。

①給与の多い会社に就職する

FIRE本も出されているFIRE界のエリート「三菱サラリーマン氏」がこれに該当します。

彼は三菱商事に勤めて給与のほとんどを米国高配当株に投資し、30歳でFIREを達成しました。

三菱商事は総合商社No.1企業でその給与は1,000万円を軽く超えます。

このように、大変でも給与の良い企業に就職・転職することで入金力を上げようという試みです。

リクルートやキーエンス、野村證券なんかは仕事が大変きついですが「30代で家が建つ」というほどの給与をもらえます。

ただし退職の計画をきちんと立てておかないと、「40代で墓が建つ」ことになりかねないのでご注意を。


②副業で収入を増やす

カリスマブロガーの「ヒトデ氏」が提唱している方法です。

会社に勤めながらアフィリエイトや不動産投資などの副業を行い、収入を増やす方法です。

給与の多い会社に転職し勤め続けるのは難しいという方は、こちらの方法が安定しているかと思います。



資産の崩し方

貯めた資産をどのように使っていくか。

これは先述の論文では、「資産を運用し、その4%の資産までを毎年取り崩して生活する」としていますが、筆者はこの方法には安定性という面から反対です。

毎日株式チャートを見て資産の増減に気を揉むようなストレスフルな生活はしたくないでしょう。

それよりは安定した配当を出してくれる株式に投資をして、その配当金の範囲内で生活するほうが良いと考えます。



尚、配当金に関しては年始に確定申告することで税金の一部が還ってきます。

FIREした暁にはぜひとも利用していただきたい制度です。

そのほかにも児童手当など公的制度をフル活用して、少しでも使えるお金を増やせるよう努力したいところです。


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FIRE後の生活

これについては先ほど名前を出しましたカリスマブロガーの「ヒトデ氏」が出版された「1万回生きたネコが教えてくれた 幸せなFIRE」という本が参考になります。

FIREの方法について語った本は多々ありますが、FIRE後の生活について語った本はあまりありません。

FIRE後にどのような世界が待っているのかを知っておくのは、今働いている人にとっても参考になることと思います。


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FIREに対する個人的な考え

ここでは筆者のFIREに対する考えを語らせていただきます。

私が狙っているのはNISA枠をフルに活用して全世界株式投資信託で運用し、将来的には運用益を使用して多額の配当金を得るというものです。

私は某中堅企業に現在勤めており、年収は厚労省が出している平均を少し上回る程度です。

元々出世には興味はありませんでしたが、うつ病を患ったことによりなおさら管理職になる可能性が低くなりました。

そうすると将来多くの給与や退職金を得ることは望めません。その、管理職になることによって得られる追加給与や退職金を配当金で埋めようと考えて資産運用をしていました。

現在でもその考えは変わっていませんが、うつ病になったことで追加で出てきた考えがサイドFIREです。

私は将来結婚して子供を作り家庭を築くことが現在の夢なのでFIREを実行に移せるかは自身も疑問に思っています。

子供を持つとどうしても支出が多くなりますからね。

ただうつ病になって知ったことは、会社は守ってくれないということでした。

詳細は省きますが、休職により給与は減らされ、リハビリ勤務の結果減給となり、再度休職した場合は規定により退職という現実があることを知りました。

私が当サイトを始めた理由はより成果の出る資産運用の方法を広めることですが、それとは別に会社以外の収入源を試してみたいという動機もあります。

ただブログをやってみて、思ったよりも皆様に見てもらえていることや、構想を練る楽しさを知り、自分で事業をやってみたいという気持ちも芽生え始めました。

この記事を書いている時点ではこのサイトすらまだ軌道に乗っていない状況なので当面先にはなりますし、現在のところ率先して会社を辞める気はありません。

しかし将来会社を辞めざるを得なくなった時にサイドFIREができるくらいの蓄えを資産運用で築いておきたいと思っています。

つまり私にとってのFIREとは現実に手の届く範囲であるサイドFIREのことで、それは会社が嫌だからというよりも、自分ひとりでも何とか生きていける手段として目指しているものになります。





…まあ子供はおろか結婚相手の当ても現状全くないので、結婚を諦める歳になったら会社も率先して辞めてFIREしちゃうかもしれませんがね!



まとめ

今回はFIRE、つまり会社を辞めて不労所得で生活するという生き方についてまとめてみましたが、FIREにもいろいろな種類が、といっても大枠は「フルFIRE」と「サイドFIRE」なのですが、存在することがわかりました。

その中でも筆者としてFIREを目指す方には「サイドFIRE」をおすすめします。理由は

①フルFIREよりも必要な資産元本が少なく、比較的若い時から狙いやすいこと

②フルFIREすると暇になり、生活にハリがなくなること

以上2点です。特に2番目については筆者がうつ病で休職していた時に感じたことでもあります。

毎日やることがなくて暇って案外辛いものだと感じました。

まあ病気の症状によるところもあると思いますが。

今回記事を作成するにあたって、「ヒトデ氏」の「1万回生きたネコが教えてくれた 幸せなFIRE」を参考にさせていただきました。

ヒトデ氏からはFIREに関する投資による資産形成の問題点や仕事の重要性について勉強させていただきました。

下記に当該書籍を紹介させていただきますので、FIREをご検討中の方はぜひご一読ください。


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ツナグバ






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