資産運用入門 100万円のおすすめ投資先2選

資産運用を始めるにあたり、まずは余剰資金として100万円を用意し、そこからスタートしようとする人が多いのではないでしょうか。

資産運用を考えて元手を準備したその時点で、貴方は他の人より金融リテラシーの高い存在だと思います。

さて、問題はこの100万円を何に投資すべきか。

ここで悩む人は多いのではないでしょうか。

今回は100万円から資産運用をスタートさせる入門者の方に、投資先の候補を2つ紹介しようと思います。


目次

1.全世界株式かS&P500のインデックスに投資する投資信託


伝説の投資家、ウォーレン・バフェットは2008年のバークシャ・ハサウェイ(バフェットの会社)株主総会で貴社からこう尋ねられました。

「もしあなたが30歳に戻り、初めて100万ドルを手にしたとしたら、どのように投資しますか。」

これに対しバフェットはこう答えました。

「私ならおそらく全額を超低コストのインデックスファンドに投資するでしょう。長期的には債券を上回るパフォーマンスを期待します。」

またバフェットは妻への申し送りとして、「もし私が死んだら資産の90%をS&P500に連動するインデックスファンドに、残り10%を米国債券に投資するように」と書いたことをバークシャ・ハサウェイの株主宛の手紙で明かしています。

バフェットは何が言いたいかというと、インデックスファンドに投資をして長期間放置しておけば、高い確率でお金が増える、要するに資産運用に成功するということです。

下記の表はS&P500インデックスファンド(投資信託)に投資をした場合、何%の確率で元手以上の金額になるかを示したものです。

S&P500元手以上割合表

引用:How Long is the Long Term?

これを見ると、S&P500に連動するインデックスファンドを1年間保有していた場合の勝率は75.4%となります。

これが5年だと88.2%、10年だと94.9%、そして20年以上だと歴史上100%の確率で元手以上の資金になっているとデータは示しています。

ちなみに全世界株式に投資するインデックスファンドの方が、リターンはS&P500よりも少なくなる代わりに元本割れの確率がさらに低くなると言われています。

米国1国の経済成長に投資するか、全世界の経済成長に投資するかの違いです。

どちらかのインデックスファンド(投資信託)に投資し、ずっと放置しておけば時間が資産を増やしてくれます。

投資信託については全世界株式とS&P500で別に記事を書いていますのでそちらもご参照ください。


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2.安定高配当個別株を保有する

インデックスファンドの力は上に記した通りですが、これには弱点があります。

「買ってほっとくだけってつまんないし、増えるまで年数かかりすぎ!」

もしあなたが30代前半ならばインデックスファンドを勧めますが、そうでないなら個別株を勧めることになるでしょう。

さて個別株ですが、今回は資産運用ということで資産を増やすことを考えていきます。


1.個別株で値上がり益を狙う

ここで気を付けたいのが、入門者の方にありがちな思考です。

「株で一発儲けてやろう!100万円投資して2倍や3倍まで増やしてやる!」

残念ですがその願いは難しいと言わざるを得ません。

個別株に投資して2倍3倍、あるいは10倍を狙うことは不可能とは言いませんが、まず無理です。

余程運が良いか、卓越した投資の才能を持っていない限りは損をする確率が高いです。

そもそも伝説の投資家と言われているバフェットですら、年間の保有株価上昇率は20%程度と言われています。

私も株をしていますが、日経平均225に採用されている大型株で瞬間風速的に高くて30%程度、小型株で50%程度の年間株価上昇率です。

そして上がった株と同じように、大型株で30%程度、小型株でひどいものは80%株価が下がったものもあります。

個別株で2倍3倍は難しいし、そもそもリスキーなものと思ってください。


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2.個別株で配当利益を得る

では資産運用ではどんな個別株を買うのか。それは安定高配当株です。

当ブログの考える安定高配当株の定義は下の記事の通りです。

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安定高配当株は配当に税金が掛かりますが、利回り4%~5%の株を100万円分保有すれば年間で4~5万円の追加収入になります。

さらにその株が株主優待を実施していれば、それ以上の価値を得ることができるでしょう。


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但しこちらにも問題点があります。

〇毎年絶対に同じ額以上の配当金が出るとは限らない

 安定高配当株と言えど個別株なので、「確実に配当金が得られます」とは言えません。

累進配当や配当下限を設定している企業でも、基本的には中期計画ごとの設定になりますので数年後には配当方針が変わって減配するということも考えられます。

〇元本が小さいと配当金の額も小さくなる

 配当金は保有株数に比例して受け取れるものなので、100万円で受け取れる配当金額と1,000万円で受け取れる配当金額では約10倍の差が出ます。

小さい金額を高配当株に投資しても、相応の金額しか得ることはできません。


3.結論:投資信託で資金を増やすのが良いと思います!

1.個別株値上がり投資はリスキー

 

個別株で値上がり益を得ることは否定しませんが、資産運用と言うと元本割れの可能性が低い安定した運用を期待する方が多いと思います。

そこに来た時に個別株投資で値上がり益を狙うのは元本割れのリスクが大きくおススメしません。


2.個別株安定高配当株は若い人にはもったいない

 

また個別株安定高配当株については、年配の方にはおススメしますがまだ30代の若い方にはおススメしません。

理由は元本100万円だと得られる金額が少ないからです。

上で述べたように、配当金は保有している株数に比例して貰える金額が大きくなっていきます。

100万円で得られる配当金は多くても税前で年間5万円程度です。

一方1,000万円を投資した場合は税前ながら年間で50万円となり、月4万円の不労所得を得られることになります。

「配当金をまた高配当個別株に投資すれば良いじゃないか」という意見がありますが、これは投資信託と比較して運用効率が悪いです。

安定高配当株の利回りは大体4~5%程度で、これに税金が最大20.315%引かれます。

一方例えば全世界株式インデックスファンド投資信託の場合、年間平均成長率は7.8%で、分配金の自動再投資に設定してある場合は分配金に税金が掛かりません。

よって資産を増やすのなら投資信託の方が効率が良いのです。

但し、安定高配当個別株で値上がり益を狙うのは否定しません。

サラリーマン兼業投資家の「なのなの」さんの著書によると、高配当株は株価のパフォーマンスが良いそうなので、配当を貰いつつ値上がり益も狙うという戦略は有だと思います。


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3.やっぱりインデックス投資が安定していておススメ

 

入門者にとってはつまらなくても売買が少なくて済む、楽で安定運用ができるインデックス投資をおススメします。

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資産運用を始める際に、どの証券会社で口座開設するかを考える必要があります。

人気なのはSBI証券や楽天証券ですが、ポイントや携帯キャリアなどによって適した証券会社は変わってきます。

よろしければ下記記事を参考に証券口座を考えてみてください。


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