HONDAの歴史はバイクと共に 本田技研工業(ホンダ)の安定高配当株診断

・二輪車では世界シェアトップ、自動車でも世界7位クラスの大手輸送機メーカー

・10年中1回の減配あれど微々たるもの。十分安定配当銘柄

・利回りは4%台を狙うレベルの準高配当銘柄

目次

〇会社概要と配当基準日


本田技研工業は本田宗一郎が創業した、世界的な自動車・二輪車等輸送機メーカーです。「HONDA」や「ホンダ」の愛称で有名です。自動車の販売台数は世界7位クラスですが、二輪車の世界シェアは1位で、2位のヒーロー・モトコープ(インド)も元々は本田技研工業とインドのヒーロー・サイクルとの合弁企業でした。また飛行機の分野でもホンダジェットというビジネスジェット機を製造しており、この分野でも1位の世界シェアを誇っています。

愛知県豊田市の市名がトヨタ自動車から取ってきていることは有名な話ですが、三重県鈴鹿市が、主力工場を置く本田技研工業に対して「本田市」に改称してはどうかという申し出を行い、本田宗一郎が断ったという話もあります。またベトナムではバイクのことを「Honda」と呼ぶほど、ホンダの名前は定着しています。自動車ではトヨタの陰に隠れがちですが、二輪車では世界を代表する企業なのです。



そんな本田技研工業の配当ですが、割と安定しています。2021年3月期はわずかに減配となっていますが、それ以外は減配していません。利益もそこそこ安定しており、利回りも毎年大体3~4%位は見込めそうな水準です。


配当基準日:3月末

〇直近株価と配当額と利回り

 

 株価:1,745円

 配当額:68円

 利回り:3.89%

利回りは3%後半となっています。4%はギリギリタイミングによっては狙えるかなといったところです。5%の高望みはやめましょう。


〇配当方針


配当性向30%を目安に安定的・継続的に行うよう努めるとしています。尚、100株以上保有でオリジナルカレンダーの配布、保有年数に応じてイベントや見学会への招待といった株主優待を行っております。

〇過去10年配当とEPS(一株当たり純利益)



世界的なメーカーだけあって?ここ10年以上赤字はありません。減配は2021年3月期にありますが、株式分割前で1円の減配で、端数を削っただけという印象を抱かせるものです。

〇時価総額と自己資本比率

 

 時価総額:9兆2,136億円

 自己資本比率:42.6%

時価総額は9兆円と非常に高いです。自己資本比率は中程度といった具合です。

 

〇過去10年間のチャート


SBI証券より引用


直近の1ドル150~160円の超円安の影響か、全体的な株高の潮流に乗ったのかは分かりませんが、上昇傾向にあります。それ以前は1,200円近くをうろうろしていましたので、また戻ってくるようなら垂涎ものです。



〇総括

本田技研工業は日本を代表する世界的な輸送機メーカーで、自動車だけでなく二輪車・ビジネスジェットで存在感を示しております。最近では自動車・二輪車用のバッテリー開発やEV、水素エネルギーにも力を入れています。


配当は割と安定しており、ほぼ減配はないものと考えてよいかと思います。事業利益も安定していて、配当性向も高すぎるということもありません。配当利回りは現在3%後半ですが、直近では株高の影響を受けていることもあり、数年前の1,200円前後の株価に落ち着く可能性も否定できません。その場合、減配可能性が低いと考えると利回り5%以上が見えてくるので、現在の日本株好況が収まってから保有を検討したい銘柄です。

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