中部電力グループで日ハム新球場の会社 日本エスコンの安定高配当株診断

・中部電力子会社の中堅不動産会社

・10年以上減配がなく、累進配当を導入している安定配当銘柄

・株高の現在でも利回り4.5%前後の高配当と言える銘柄

目次

〇会社概要と配当基準日


日本エスコンは中部電力の子会社である総合不動産会社です。不動産の開発や管理、都市開発、分譲マンションや戸建て住宅の取り扱い、投資運用、REITなどを行っています。最近ではプロ野球北海道日本ハムファイターズの本拠地の名称を「エスコンフィールドHOKKAIDO」とし、同地区をボールパークとして開発する事業を行っております。

日本エスコンは1995年に大阪で創業し、1996年には現在の社名に変更しました。不動産企画販売事業からスタートし、その後分譲事業や管理事業などに進出します。2016年には東証一部上場を果たし、2018年に中部電力の関連会社となります。その後2021年には中部電力の連結子会社となりますが、東証プライム市場に上場は続いています。



日本エスコンは10年以上減配がありません。増配にも割と積極的で、2020年12月期からの3期は配当金が横ばいでしたが、それ以外は全て増配しています。また2023年度に従来の12月決算から3月決算に変更しております。また累進配当を掲げております。中堅規模の会社ですが利益は割と安定しており、かつ配当利回りも4.5%辺りが狙える安定高配当株となっております。


配当基準日:3月末

〇直近株価と配当額と利回り

 

 株価:1,077円

 配当額:48円

 利回り:4.45%

現在チャート上は割と高値に位置していますが、4%中盤の利回りをキープしています。株価や今後の配当金額次第では利回り5%も見えてくる水準です。


〇配当方針


累進配当を導入しています。尚、同社は株主優待を実施しております。

〇過去10年配当とEPS(一株当たり純利益)



利益に多少の増減はありますが、基本的には安定しており配当も利益の中から拠出できています。尚、2023年度に配当基準日を12月から3月に変更したため、2023年12月期の配当は無く、2024年3月期に15か月分の配当金として48円の配当金を出しております。

〇時価総額と自己資本比率

 

 時価総額:1,042億円

 自己資本比率:18.1%

時価総額は中堅レベルでしょう。自己資本比率が不動産業界を勘案しても低めに見えるのが懸念点です。とはいえ中部電力の子会社なので、いざとなったら救済の手が入るでしょう。

 

〇過去10年間のチャート


SBI証券より引用


800円くらいでしばらく落ち着いていましたが、2023年中盤から上昇基調に入り、2018年以来の高値を更新しています。今後も上昇を続ける可能性は十分考えられます。



〇総括

日本エスコンは総合不動産会社で、不動産開発から住宅の分譲、不動産管理、投資事業など様々な事業を行っております。また2021年に中部電力の子会社となっております。今後の方針としては、中部電力グループとの更なるシナジー効果の発揮や国内事業エリアの拡大、グローバル展開やDXの推進などを掲げております。


配当に関しては安定しており、10年以上減配がありません。また増配にも割と積極的です。利益に関しても基本的には安定しており、配当もその期の利益から拠出していて無理をしていません。加えて会社として累進配当を掲げているため、今後も安定した配当が期待できると思われます。

また利回りの面についても、現在同社の株価は高めの水準にありますが、それでも4%中盤の利回りとなっているため、高利回りと言っても良いかと思います。今後の株価や配当金次第ですが、欲を言えば5%くらいで購入したいところです。

とはいえ中部電力の子会社ということもあって経営の安定性もある程度担保されているため倒産の可能性も低く、安定高配当株としての条件を十分揃えている銘柄と判断します。

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