資産運用はしない方がいい? 資産運用がなぜ必要か分かる理由4選

私の感覚では新NISAが始まる前から、多分少なくとも旧NISAが始まった2013年辺りから資産運用の大切さが説かれ始めていたと思います。

でも皆さんの中にはこんな疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。

「そもそも何で資産運用なんてしなきゃいけないの?面倒なんだけど!」

仰る通りです。中には政府の陰謀説まで唱える芸能人が現れるほどで、それについては下記記事をご覧ください。

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で、今回はなぜ資産運用をしなければいけないのか。それについて考えていきます。



目次

〇年金や退職金が減少傾向にあり、将来への備えが必要だか


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若い世代の方はご存じの方も多いと思いますが、今の高齢者と比較して現在の現役世代は少子高齢化の影響により十分な年金が貰えない可能性が高いです。

年金は一人の人間が現役世代に積み立てて、それをGPIF(年金の運用機関)が運用してくれて退職時に成果をくれるものではなく、現在の年金受給者の年金を現在の現役世代が拠出するという仕組みになっています。

ならば当然少子化が進んで年金資金が集まらなければ、高齢者の年金は減りますよね。

また下記の表のように、退職金も昔に比べて減少しています。


退職金の受取額の変遷

引用:これからの時代、資産運用が必要な理由 | 投資信託 | 百五銀行


このような現実により老後の生活のために、今の内に備える必要があるのです。



〇預金だけではお金が増えないから



バブルの時代は定期預金の金利が5%もあったそうです。しかし現在では大幅に金利が下がり、ネット銀行のキャンペーン金利で1%でもあろうものなら非常に高いと言ってよい水準です。

大体の場合は0.001%、高い金利の銀行でも年利0.1%台で、5年預金でも0.5%に届くかどうかの水準です。

定期預金利息の比較

引用:どうして資産形成が必要なの? | 三菱UFJ銀行

昔は貯金だけでお金が増えたので、資産運用なんて考える必要はありませんでした。しかし今の時代、銀行に預けているだけではお金は全くと言っていいほど増えません。「昔の人は貯金だけでやりくりして生活できていた」なんて話は今では通じないのです。今の人が昔で言う「普通の生活」をするには、資産運用をすることでお金を増やす必要があるのです。



〇預金はインフレに弱いから


また将来に備えてコツコツ貯金をしても、インフレが起こることで貯金しているお金は目減りします。

車を買おうと考えたとき、100万円の貯金があったとして、車の値段が100万円なら当然問題なく購入できます。しかしインフレによって物の値段が上がり、同じ車の値段が110万円になったら買うことはできません。

ちょっと複雑な話になりますが、車の値段が100万円から110万円になったとしても、車自体の価値(運転しやすくなった、燃費が良くなったなど便利さや格好良さ)が上がったわけではありません。車は同じ車です。

変わったのは車の価値ではなく、お金の価値なのです。今までは「お金:車」の価値が「1:1」でした。しかしインフレになると物価が上がってお金の価値が下がるため、車の価値が1のまま変わらないとすると「お金:車」の価値は「0.91:1」となります。

つまり今回のインフレでは、貯金も含めお金の価値が0.91まで下がってしまったのです。


物価上昇による影響の図示

引用:資産運用ってなぜ必要?|マネーの知識|コラム&レポート|Rukuo(ルクオ)|中央労働金庫


インフレによる1千万円の価値の推移

引用:どうして資産形成が必要なの? | 三菱UFJ銀行



貯金だけではインフレ時にお金を増やすことができません。インフレ時に物価と同等以上の資金を増やせるようにする必要があります。そのための資産運用です。



〇働いても給与が上がらないから


r > g

これはトマ・ピケティが2013年に刊行した「21世紀の資本」によって示された不等式です。

rは資本収益率、つまり株や不動産など資産から得られる収益のこと、

gは経済成長率、つまり労働によって得られる収益のことです。

この不等式が示すところは、労働によって得られる給与の成長率よりも、資産を持っている人が投資をして得る収益の方が大きいということです。「21世紀の資本」では大量のデータを用いてこの不等式の正しさを証明しています。 また上で書いたように過去と比較して現在は物価が上昇していますが、給与は上昇していません。むしろ減少しています。


給与水準の変遷

引用:これからの時代、資産運用が必要な理由 | 投資信託 | 百五銀行


臥薪嘗胆の心で節約すれば給与だけでも生活できるかもしれません。しかし自分の親世代と同じ水準の生活をしたければ、減った給与分を賄う必要があります。その手段として資産を活かした運用を行い、お金に働いてもらうことでr > gの格差を縮小し、ゆとりのある生活ができるようになる可能性があります。



〇まとめ


資産運用は絶対にしなければならないものではありません。株や投資信託を買わなくても、定期預金だけで過ごしても誰にも咎められることはないでしょう。

しかし株や投資信託を通じて資産運用をした人と、預金だけで過ごした人とでは、r > gの不等式の通り、長い目で見れば資産の量に大きな差が出ていることでしょう。

またそもそもとして、自分の親世代と比較して現役世代は環境がまるで違います。親世代のように預金すれば勝手にお金が増えることもなければ十分な年金が貰える保障も無い。インフレは進みお金の価値は下がり、しかし給与は増えない。脅しているわけではなく本当にそういう時代なのです。

資産運用は正しい方法に則れば怖いものではありません。資産運用は生活をより豊かにするための手段の一つです。親世代と同等の生活を送り、老後も余裕をもって過ごすために、現役世代には是非、資産運用を検討してもらいたいです。

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