復活おすすめか崩壊オワコンか 銀行・証券から見た楽天経済圏のメリット

元祖は楽天経済圏から始まり、最近はau経済圏、docomo経済圏など、ポイントを絡めて一体化したサービスを提供する様々な経済圏が存在しています。

しかしお得・便利になった一方で、1つの経済圏の中に色々なサービスが存在し、何がどう組み合わさってお得になっているのか複雑で分かりにくくなっています。

今回はそんな経済圏の中から経済圏の元祖とも呼べる「楽天経済圏」を取り上げ、当サイトのメインである資産運用に絡む銀行・証券の分野を中心にどのようなサービスが提供されているのかを見ていきたいと思います。

目次



楽天経済圏の主なサービスは下記の通りです。

お金の寺子屋より引用



経済圏の元祖だけあって様々なサービスを取り扱っており、それぞれで楽天ポイントが貯まるようになっています。また昨今では携帯通信事業である楽天モバイルの会員を増やすために、他の楽天サービスから楽天モバイルへの誘導が多くなっております。その際、ポイントサービスが付いてくる場合も多いので、楽天経済圏に入る場合は一遍に様々なサービスに加入するのが良いかと思われます。




銀行と証券それぞれにおいてau経済圏のサービスを利用していることで得られるメリットは下記の通りです。

基本的にはポイントの付与や付与率のアップがメインのサービスとなります。



銀行・証券の利用について、何をどうすればポイントがもらえるのか。これが経済圏の肝になってきます。今度は各取引や経済圏サービスと照らし合わせてそれを見ていきます。


楽天証券のサービスでポイント還元を受けられるのは「投資信託クレジットカード積立」と「投資信託の保有」です。

「投資信託クレカ積立」の場合、楽天カードを利用すると積立金額に関わらず金額の0.5~1.0%が還元されます。

「投資信託保有」は文字通り投資信託を持っているだけでポイントがもらえる制度ですが、投資信託の商品と金額によって還元率が変わります。

人気の「eMAXIS slim 全世界株式」や「eMAXIS slim 米国株式(S&P500)」の保有ではポイント還元はありません。

その代わりに「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」や「楽天・S&P500インデックス・ファンド」でポイント還元が発生します。これら楽天のファンドはeMAXISの同じ投資対象よりも若干信託報酬が安めなので、楽天証券を使う場合はeMAXISよりも楽天のファンドに投資をした方が金銭的にはお得です。

その他ポイント投資に関する条件達成で、楽天市場での買い物で得られるポイントが最大+1倍分増えます。

ちなみに楽天証券は日本株等の取引手数料が無料なので、他のサービスとの連携はありません。





楽天銀行は基本的に楽天経済圏のサービスを利用する際に引き落とし口座を楽天銀行に設定することでポイントを得られるというものが多いです。


異色なのはカードローンで、楽天会員ランクに応じて審査が優遇される場合があります。また楽天競馬を利用すればポイントが貯まるというのも珍しいかと思います。

あとは余所のネット証券会社・ネット銀行でも行っている銀証連携での普通預金金利アップですね。こちらは珍しいことでもなければ特筆するほどのこともありません。




今回は楽天経済圏について、楽天銀行と楽天証券を中心に据えて見てみました。

楽天経済圏の一番の長所は展開している業種の幅広さと、それに伴うポイントの使いやすさ・貯めやすさにあります。今回は紹介していませんが、TVや旅行などにも進出しているので、とにかくポイントを使う機会は多いと思います。

そのポイントの貯め方のキーとしては、楽天銀行と楽天カードが挙げられます。楽天銀行を楽天系サービスの引き落とし口座に据えることによって自動でポイントが貯まり、楽天カードを使うことでもまたポイントが貯まります。

楽天証券に関しては楽天カードを使用したクレカ積立でポイントが貯まるのは珍しいことではありません。楽天証券に関してはポイントサービスよりも楽天独自の投資信託商品にあります。

現在NISAで圧倒的な人気を誇っているのは「eMAXIS slim 全世界株式」と「eMAXIS slim 米国株式(S&P500)」の2つです。

しかし楽天証券ではこれらの保有では楽天ポイントが貯まることはなく、代わりに同等の商品として「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」や「楽天・S&P500インデックス・ファンド」を保有することでポイントが貯まります。この2つは楽天証券のみで購入できる投資信託であり、投資信託のコストである信託報酬ではeMAXISよりも安いという特徴があります。投資信託の選択基準は信託報酬だけではありませんが、選択肢としては十分eMAXISと争うことができる水準の商品だと思います。

楽天経済圏を成す楽天グループに関しては、楽天モバイルの不調により昨今の業績が芳しくありません。楽天株では配当も無くしたほどです。またその影響か、ポイント制度の改悪が進んでいるというのも欠点ではあります。

しかし楽天グループが築いた経済圏の広さとそれに伴うポイントの使いやすさは魅力的ですし、楽天グループは巨大かつ日本ではAmazonに次いでeコマース分野で存在感を発揮している企業なので、楽天モバイルがどうなるかは別として潰れる心配はないかと思います。一説によると、総合商社の伊藤忠商事が楽天の買収に興味を示しているとか…。そのくらい価値のあるサービスを提供する会社ですので、サービスの改悪はあれど楽天グループの消滅は考えにくいです。

楽天グループは証券含め良質なサービスを提供しているので、それを利用しない手は無いと思います。

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