球団好調も株主優待廃止の影響や如何に? オリックスの安定高配当株診断

目次

〇会社概要と配当基準日

ツナグバ

オリックスは日本最大手のリース会社で、日本のリース業界において草分け的な存在です。主な事業はリースですが、リース以外にも不動産や銀行、クレジットなど幅広く事業を展開しています。またプロ野球球団のオリックスバファローズのオーナー企業です。

創業は1964年で、当時の3商社と5銀行(信託銀行含む)によってオリエント・リース株式会社として設立されました。その後事業領域を拡大していき、1989年に現在の社名であるオリックスに名称変更します。チャレンジを推奨する社風で、新事業領域にも積極的に進出する姿勢を大事にしています。



配当は10年以上減配がなく、また累進配当制を掲げているため安定した配当金が期待できます。事業も安定しており、支払配当金がEPS(一株当たり純利益)を下回ったことがありません。以前は株主優待制度を実施しており、その内容の手厚さから個人投資家に人気の銘柄でしたが、現在は株主優待制度を廃止しております。しかしその安定した配当は魅力的です。


配当基準日:3月末

〇直近株価と配当額と利回り

 

 株価:3,223円

 配当額:98.6円

 利回り:3.05%

割と増配をする企業ではありますが、業界のリーダー銘柄であることが理由か株価が高く、利回りが上がりません。



〇配当方針


配当性向39%または前期配当金額の高い方としています。要は累進配当制です。

〇過去10年配当とEPS(一株当たり純利益)


配当は安定していて10年以上減配がありません。2024年3月を最後に株主優待を廃止しましたが、その分を配当に回してくれれば更なる配当金額の上昇が見込めそうです。まあ期待薄ですが…。

〇時価総額と自己資本比率

 

 時価総額:3兆9,583億円

 自己資本比率:24.1%

時価総額はリース業でトップです。2位の三菱HCキャピタルに2.5倍近くの差をつけております。自己資本比率は金融業なのでこんなものでしょう。

 

〇過去10年間のチャート


SBI証券より引用


コロナ禍で株価を下げましたが、そこからは上り調子です。日銀による金利の引き上げも影響しているものと思われます。

〇総括

オリックスは商社や銀行が集まって作った日本古参かつ最大のリース会社です。リース事業の他にもオリックス銀行等様々な事業に展開しています。2026年にリース会計基準の改正が予定されており、それによってリース需要が落ちるとも言われていますが、企業が新事業を始める上では物品のリースの需要が生じるため、個人的にはそこまで影響を受けないと考えております。


配当に関しては実質累進配当制を掲げています。また10年以上減配がなく、そこそこの頻度で増配もしています。ただ業界最大手企業は利回りが低くなる傾向が見られますが、オリックスもその例にもれず、利回りは決して良いとは言えません。

また個人投資家に人気だった株主優待制度も廃止してしまいました。そのため実質利回りは過去よりも下がっていると思われます。

とはいえ業績は安定しており、累進配当を配当方針に掲げていることもあって配当金は減配なく得ることができると思われます。コロナの時に買えればよかったですね。

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