ビール工場見学に併設レストランで舌鼓 キリンホールディングスの安定高配当株診断

目次

〇会社概要と配当基準日

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キリンホールディングス(以下キリンHD)はビールや清涼飲料事業等を展開する、三菱グループの大手飲料メーカーです。ビール事業のシェアではアサヒグループホールディングスとトップ争いをしており、また発泡酒の分野でもトップクラスのシェアを誇っております。ビール・発泡酒以外にも富士山麓ブランドなどのウイスキー事業やワイン事業のメルシャン。清涼飲料事業は子会社キリンビバレッジが午後の紅茶や生茶を展開、その他医薬品分野でも協和キリンを傘下に保有しています。海外売上比率は45%程度です。



キリンHDは15年以上減配をしていない安定配当企業です。同社は1907年の創業以来、毎期欠かさず配当を続けています。安定して配当を行っているだけでなく、増配の頻度も割と多めです。ただし安定した大企業かつ著名企業の宿命か、利回りは3%程度と高くありません。


配当基準日:12月末

〇直近株価と配当額と利回り

 

 株価:2,297円

 配当額:71円

 利回り:3.09%


配当利回りは3%程度と高くはありません。株高の現在ではありますが、後ほど出しますチャートの様に、キリンHDに関しては現在特別高値圏に位置するわけではないため、あまり高い利回りが期待できそうにはありません。



〇配当方針


配当性向40%以上を目安としております。実際はそれ以上の配当をしています。また同社は株主優待を実施しており、100株保有からビールや飲料などを年に一度貰うことができます。

〇過去10年配当とEPS(一株当たり純利益)


赤字やEPS(一株当たり純利益)が冴えない年度もありますが、毎年安定して配当を出しています。ただ最近は配当性向が50%を超えることが多いのが少し気になります。

〇時価総額と自己資本比率

 

 時価総額:1兆9,619億円

 自己資本比率:39.5%


飲料部門では時価総額2位です。ちなみに1位はアサヒグループホールディングスです。自己資本比率は悪いとは言わない、といったところです。

 

〇過去10年間のチャート


SBI証券より引用


2018年まで右肩上がりで上昇していましたが、2018年度の減益が理由か一転して株価が下がり、直近では大体2,000~2,250円近辺をうろうろしています。株価が低いときでも1,750円で、配当金71円と仮定しても利回りがギリギリ4%のため、高い利回りは望めそうにありません。

〇総括

キリンHDは一番搾りブランドなどのビール事業を中心に、飲料事業や医薬品事業に展開している企業群の持ち株会社で、三菱グループに属する企業です。ビールでは2023年度でシェア2位で、首位のアサヒビールとしのぎを削っております。清涼飲料でも午後の紅茶や生茶で有名ですが、こちらの売上規模は業界5位クラスとなっております。また三菱グループつながりで、小岩井乳業も子会社です。


配当に関しては安定しており、15年以上減配がありません。また創業以来毎年配当を続けております。配当方針では累進配当を謳ってはいませんが、実質的には累進配当のような配当政策をしています。事業利益も、利益に対して配当性向が高すぎる感じがしないこともないですが、いきなり減配に転じるほど困っているようには見えません。配当に関しては安定していて増配頻度もそれなりのため、株主優待の存在も相まって安心して保有できる銘柄です。但し利回りは3%程度と高くなく、株価も過去10年で思い切り下がることは無かったため、高配当株に当てはめるのは難しいです。ただ株価は2,000円台とそこまで高くはないので、高配当金狙いではなく「趣味で株持ってますよ」と周りに言う分には、株主優待もありますので楽しい銘柄ですね。私も「株持ってるよ。優待品貰ってるよ。」のステータスが欲しくて100株だけ保有した口で、持っていて特にデメリットもないため今でも保有を続けています。

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