リクシル独自トイレの特徴をショールームで! LIXILの安定高配当株診断 

目次

〇会社概要と配当基準日


LIXILは国内最大手かつ世界でも有数の住宅設備機器メーカーです。2011年にトステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの5社が合併して発足しました。建材事業と水回り事業を擁し、サッシやキッチンでは国内トップクラスです。世界150か国以上で事業を展開しておりますが、海外比率は35%程度です。そのため海外事業へのテコ入れを進めております。



LIXILは20年以上減配をしていない安定配当企業です。現状では利回りも高く、5%程度となっています。ただ気になるのが事業利益以上の配当をする年が多く、黒字の時でも配当性向が50%を超えることも珍しくないため、このまま減配せずに配当を続ける力があるかが不安です。


配当基準日:3月末

〇直近株価と配当額と利回り

 

 株価:1,817円

 配当額:90円

 利回り:4.95%


配当利回りは5%近いです。株高の現在においては5%の利回りは中々望めないので、高配当と言って良いでし

ょう。



〇配当方針


配当性向30%以上を維持するとしております。しかし実際はそれ以上の配当性向で配当金を出している年が多い、というかほとんどです。安定配当は謳っていませんが、先述の通り20年以上減配をしていないため、減配ができる可能性を残しておくために累進配当等を謳っていないものと思われます。尚、株主優待は2019年に廃止となっております。

〇過去10年配当とEPS(一株当たり純利益)


この10年近くで3回赤字を出していますが、減配せずに配当金を出しています。ただEPS(一株当たり純利益)以上の配当金を出している年も多いため、タコ足配当になっていないか不安に思います。

〇時価総額と自己資本比率

 

 時価総額:5,594億円

 自己資本比率:33.7%


住宅設備では意外なことに時価総額2位です。ちなみに1位はTOTOです。自己資本比率は残念ながらあまり高いとは言えません。

 



〇過去10年間のチャート


SBI証券より引用


2018年から2020年までに株価が半分まで下がっています。丁度業績不振の頃に重なっていますね。そこからまた3,000円まで回復してきましたが、また下降傾向にあります。

〇総括

LIXILは国内トップかつ世界有数の住宅設備メーカーです。サッシ等でも国内でトップクラスの存在感を誇っています。経営計画では物流課題の解決や海外の水回り事業の成長促進、新たなコア事業の創出などを挙げております。


配当に関しては安定しており、20年以上減配がありません。そのため日経累進高配当株指数という、累進配当を10年以上続けている企業から予想配当利回りが高い順に30銘柄を選出している指数の構成銘柄にもなっております。そのため利回りも高く、5%程度と高配当株の名に恥じない数値となっています。しかしその一方、この10年間で赤字を3回記録しており、また純利益以上の配当金を出している年も少なくありません。石油業界のように年度によって大きく稼いで、稼げないときは過去の利益でしのぐというわけでもなく、自己資本比率も30%を少し上回る程度です。安定高配当株ということでは過去の実績は申し分ないのですが、今後も同じく減配をせずに配当を続けることができるかというと、不安に思うところがあります。住宅設備最大手の大企業で経営に関して様々な選択肢をとれるとは思いますが、私だったら「安定して持ち続けることができる」という点で引っかかるため、保有は見送ります。

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