株価が下落したときの心構えについて

4月の中旬辺りから株価が冴えません。日経平均も1,000円近く下がる日もあって相場は下落基調にあります。

おかげで含み益のあった保有していた株も含み損に転落。すこしずつ買い集めた株も評価損が発生中。



ここでふと思ってしまうことが、「買った銘柄が間違っていたのかな。どうしよう。これ以上損が出ないうちに売ってしまおうかしら」ということ。

含み益が出ているときは「まだ上がる!ガチホ(ガチで保有を続ける)で大丈夫だ!」と強気になるものですが、含み損になった途端にあわあわしてします。この心情、別に私に限った話でもなくみんなそうなのです。




トレードで儲けようとするのならば、一定の損失が出たらさっさと損切り(損が出ていても売却すること)すべきです。何度もトレードを繰り返して、結果的にプラスになっていれば良いのですから。

ただし個人で株をやる場合、特にNISAなんて使っている場合はそのスタイルはどうかと思います。なぜなら大体の人はトレードを目的とするのではなく、ある程度の期間保有して利益を得ようというスタイルだから、やっていることがトレードとは違うからです。

本田静六の「私の財産告白」の中では含み損について、損失が無くなるまで保有することを推奨しています。但し、投資は余剰資金でやることが大前提での話です。

株というのは売却して利益を確定するまでは含み益がどんなに出ていようが画面上の数字に過ぎず、あなたのお財布は潤いません。逆に含み損が出ていたとしても、そこでうろたえて売却しなければ、お財布が損失を被ることはないのです。



話を戻して今回の株価下落の兆候を私なりに見るのならば、現在は調整局面です。イランがイスラエルに報復攻撃をしたという報道があったりしましたが、それは一時的に市場に影響を与えたとしても、長期的には大した影響を与えません。

株価とは一直線に上昇するものではなく、上下しながら上がっていくものです。今回は1~3月で株価が上昇を続けていましたから、ここらで利益を確定する動きが出ているものと思われます。


Carson Investment Research,Ned Davis Researchより引用


つまり今回の様なことは別に特別な出来事でも何でもないのです。

私はディスコ株(半導体のウエハー切断装置の会社)を48,000円くらいで購入し、3月までで55,000円ほどに上昇しました。しかし今回の一件でまた48,000円、いやそれ以下にまで下がっています。

またINPEX株(石油開発最大手)を最近2,500円で買いましたが、下落傾向です。買った時のチャートは見事な上昇を示していたんですけどね。

ソシオネクスト株(半導体設計会社)なんてひどいもので、5,000円以上まで上がっていた株価が4,000円まで下がっていました。この株からは既に撤退していましたが、持っていたらと思うと肝を冷やします。

でもこれらの下げはあくまで一時的なもの。今は市場全体が下がっている局面なので、慌てふためくことなく、じっと嵐が通り過ぎるのを待てばよいのです。



むしろ大切なのは株を買うときに、何でその株を買うのかを説明できるようにすることだと思います。そうすれば多少の下落にも動じることが少なくなるでしょう。



とはいえ含み損が出るようになるとそう泰然自若にしていられなくなるもの。「間違った株を買ったかしら。今から別の株に乗り換えて…」とどうしても思ってしまうのが人間心理というものです。ただ「人はこういう時に、こういう心理に陥りやすい」と知っているだけでも少しは免疫になるものです。現在の市場の状況・見通しが悪いとは特に思っていないので、私は今後の上昇を予測してじっくり待つ姿勢で臨むつもりです。



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