特殊土木技術が強みのゼネコン ライト工業の連続増配株シミュレーション 

目次

〇会社概要と配当基準日

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ライト工業は東北発祥の、のり面・地盤改良などの特殊土木に強みを持つ中堅ゼネコン(建設会社)です。中堅ながら特殊土木の分野での技術力は高く、定評があります。事業は土木からはじまり建築、研究開発、海外事業も行っております。ただ海外比率は5%程度です。


ライト工業は1943年にトンネルの防水事業を行う会社からスタートします。1947年にはモルタル急結液を開発し、ライト防水液と命名、これがライト工業の社名の由来となります。以降も様々な工法を生み出し施工に挑戦し、1974年に東証一部上場を果たします。以降もたゆまぬ技術開発により進化を続けております。また同社は軟式野球部が強豪で、天皇杯で3回、国体で2回の優勝を果たしております。連続増配年数は10年です。

配当基準日:3月末

〇配当方針

安定的な配当の維持を基本とし、配当性向35%以上を目指すものとしています。

〇時価総額と自己資本比率

時価総額:1,032億円

自己資本比率:72.0%


財務状況の良さで知られている通り、自己資本比率は70%超と高めです。



〇過去10年間の配当とEPS(一株当たり純利益)含む平均等基本情報



増配額にばらつきがあるように見えますが5円±2円が範囲ですね。配当性向は30%程度です。


〇比較込20年シミュレーション

投資額を1百万円として、平均増配額から予想した今後20年の配当金累計を、利回り6%と5%の場合と比較した結果が下の表となります。





20年間の配当金累計額は大体6%安定配当株と同程度です。

〇6%配当と同額を達成する株価シミュレーション




株価2,050円で6%安定配当株と大体同じ累計配当金額になります。先程の表と比較しても誤差の範囲ですね。

〇過去10年間のチャート


 ※SBI証券より引用



コロナ禍からじわりじわりと上がって最近は2,000円を中心に上下に小さく振れています。長期的には上昇トレンドのようですが、あまりそうは見えませんね。



〇総括

ライト工業は特殊土木の分野で高い技術力を誇る、歴史ある中堅建設会社です。同社は好財務でも知られており、自己資本比率は高めとなっています。今後は経営資源拡大のためのM&Aの推進の他、DX、ESGを意識した事業を行う方針を取っております。

配当は10年連続増配中で、2024年3月期も増配予定なので11年連続増配予定です。安定的な配当の維持を基本としており、配当性向にも若干余裕があることから、減配となる可能性は低いのかなと思います。6%安定配当株と同じくらいの配当が見込める点や、特殊土木での高度な技術力がある点から、今後も一定の需要が見込めるのではないでしょうか。爆発力はありませんが安定した良い銘柄だと判断します。


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