シャックルもターンバックルもカタログに コンドーテックの連続増配株シミュレーション

目次

〇会社概要と配当基準日


コンドーテックは建築金物や土木資材、環境関連資材など産業資材を取り扱っている大手専門商社です。専門商社なので卸売りがメインですが、一部建設金物を自社製造していてメーカー機能も備えています。主力は産業資材分野で売上の半分を占め、次いで鉄構資材が売上の25%程度を占めております。


コンドーテックは1947年に個人経営の近藤商店を創業したことが起源となります。1953年には株式会社化し、船舶用金物の製造・販売を行います。その後事業領域を拡大していき、1989年に商号を現在のコンドーテックに変更します。1991年と1992年には工場を設立し、その後も工場や営業所を全国展開していきます。2011年に東証一部上場を果たします。また陸上部の活動にも力を入れています。連続増配年数は12年です。

配当基準日:3月末

〇配当方針

DOE4.0%以上を目標に増配継続を目指す方針です。2023年3月期のDOEは2.8%でした。また同社は株主優待も行っております。

〇時価総額と自己資本比率

時価総額:342億円

自己資本比率:55.3%


時価総額は小さく、自己資本比率は十分です。



〇過去10年間の配当とEPS(一株当たり純利益)含む平均等基本情報



増配平均額は2円くらいで安定しています。EPSもそんなに大きくないため見た目ほどしょぼくもないです。配当性向は毎年25%~35%くらい出しています。しょぼいですかね?


〇比較込20年シミュレーション

投資額を1百万円として、平均増配額から予想した今後20年の配当金累計を、利回り6%と5%の場合と比較した結果が下の表となります。





20年間の配当金累計額は5%安定配当株に届かない水準です。これだけだとあまり旨みがあるようには思えませんね。

〇6%配当と同額を達成する株価シミュレーション




株価が900円まで下がってやっと6%安定配当株と大体同じ累計配当金額になります。

〇過去10年間のチャート


 ※SBI証券より引用



現在、過去10年間の中で最高値を付けるほど株価が上昇しています。暫く1,000円近くをうろちょろしていましたが、一気に1,200円、そして1,300円のラインに迫っています。



〇総括

コンドーテックは産業資材等を取り扱う大手専門商社で、メーカー機能も備えている会社です。経営方針としては更なる拠点展開、新商材の取扱、海外市場への展開、M&Aを上げております。

配当は12年連続増配中です。配当方針を新たに設定してDOE4.0%以上としました。2023年のDOEは2.8%だったので、今後増配は続いていくものと思われます。但しそれを踏まえても平均増配額と株価から見た20年累計配当金額のシミュレーション結果が芳しくなく、加えて株価自体も直近では高めです。今後下がるにしても前回うろちょろしていた1,000円のラインに留まる可能性が高いと見ており、6%安定配当株と同水準の累計配当金額となる株価900円までは下がりにくいと思います。配当金狙いの保有としては他の銘柄をお勧めします。


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