増配と株主優待のコンボがおいしい ジーテクトの連続増配株シミュレーション 

目次

〇会社概要と配当基準日


(5970)ジーテクトは自動車メーカー、ホンダの関連会社で、大手車体骨格部品メーカーです。似たような名前の企業に「(6473)ジェイテクト」がありますが、あちらはトヨタの関連会社です。ホンダ系の企業ではありますが、トヨタ自動車やSUBARUなど、ホンダ以外の自動車メーカーと取引を行っています。ホンダ向けの売上は50%超、以下トヨタ約20%で、同社向けで売上の8割近くを稼いでおります。金属をプレスして車体部品製造を行うため、業種としては金属製品に該当します。同社は1つの車体に必要な部品の開発から量産までを担うメーカーとして存在しています。また海外売上比率も高く、約8割にも及びます。


ジーテクトは2011年に菊池プレス工業と高尾金属工業が合併して発足した企業です。両企業は1960年代にホンダと取引を開始し、1980年代には海外進出を果たしています。2011年の合併後は2014年に東証一部上場を果たしております。連続増配年数は13年で、設立以来増配を続けております。

配当基準日:3月末

〇配当方針

増配を継続し、かつDOE3%を目指すとしています。2023年3月のDOEは1.6%で、目標では2026年3月にDOE2%、2031年3月にはDOE3%になるよう増配を続けるようです。また株主優待も行っております。

〇時価総額と自己資本比率

時価総額:892億円

自己資本比率:61.3%


時価総額は小さいですが、自己資本比率は割と高めです。



〇過去10年間の配当とEPS(一株当たり純利益)含む平均等基本情報



増配平均額は4円くらいで安定しています。以前は配当性向20%以下が多かったですが、2020年以降は30%くらいにはなっています。


〇比較込20年シミュレーション

投資額を1百万円として、平均増配額から予想した今後20年の配当金累計を、利回り6%と5%の場合と比較した結果が下の表となります。





20年間の配当金累計額は5%安定配当株に届かない水準です。増配は狙えそうなのであとはいつ買うかで結果も変わってきそうです。

〇6%配当と同額を達成する株価シミュレーション




株価1,650円で6%安定配当株と大体同じ累計配当金額になります。

〇過去10年間のチャート


 ※SBI証券より引用



コロナ禍でガクンと落ち込んで、1,250円~1,500円をうろうろし、最近株価を上げてきたところです。上昇が続くなら2,500円までは上がりそうですね。逆にまた1,500円以下まで下がってくるようなら買いのチャンスです。



〇総括

ジーテクトはホンダ系の大手自動車車体骨格部品メーカーで、2011年に金属会社とプレス会社が合併して発足しました。ホンダ向け約50%超、トヨタ向け約20%で売上の8割近くを占めており、また海外比率も8割以上と非常に高くなっております。今後は世界的な脱炭素の潮流を受けて、EVへの進出を計画しています。

配当は13年連続増配中で、2024年3月期も増配予定なので14年連続増配予定です。企業側も増配が続いていることは意識しています。また同社は配当方針で増配を続ける旨を記載していること、配当性向がまだ高くないことから今後も増配が続くものと考えられます。現在の株価では旨みが薄いですが、株価が低いと1,250円くらいまで下がることがあるので、その水準だと8%安定配当株と同じ、20年累計配当金額1,600千円まで増える予想となります。取引相手も適度に分散かつ安定していることから、増配株として株価の低い時に手を出してみたい銘柄です。

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