ホンダ系の自動車シート屋 テイ・エス テックの連続増配株シミュレーション 

目次

〇会社概要と配当基準日

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テイ・エス テックは自動車メーカー、ホンダ系の大手自動車部品メーカーで、主には四輪車向けのシートを製造しております。ホンダの関連会社でもあり、販売先の約9割はホンダグループ向けです。海外比率は約85%で、売り上げの約60%は米州によるものです。中期計画ではホンダ向けのシェア拡大を謳っております。ホンダと言えば二輪車ですが、テイ・エス テックでは主に四輪車向けシートを製造しており、二輪車向けも製造してはいますが主力とはなっておりません。


テイ・エス テックは1960年に東京シート株式会社として創業します。創業当初は二輪車用シート事業を行っていました。1963年になると、現在の主力である四輪車用シートの製造を開始します。1977年にはカワサキ向け二輪車用シートの現地生産のために北米に進出、その後ホンダ向けにも生産を行います。以降は世界各国へ進出を続けています。尚、同社の連続増配年数は11年です。

配当基準日:3月末

〇配当方針

業績に左右されない、継続的かつ安定的な還元の実施、具体的にはDOE(連結自己資本配当率)3.5%以上かつ安定増配を目指しております。また株主優待も行っております。

〇時価総額と自己資本比率

時価総額:2,664億円

自己資本比率:72.3%


自己資本比率は十分高い水準かと思います。



〇過去10年間の配当とEPS(一株当たり純利益)含む平均等基本情報



増配平均額は4円ですが、ここ2年は9円の増配をしています。2022年の配当性向は50%以上、2023年はEPS 41円以上の増配をしています。


〇比較込20年シミュレーション

投資額を1百万円として、平均増配額から予想した今後20年の配当金累計を、利回り6%と5%の場合と比較した結果が下の表となります。





現時点で5%安定配当株と肩を並べる累計配当水準になっています。

〇6%配当と同額を達成する株価シミュレーション




株価1,750円で6%安定配当株と同じ累計配当金額になります。

〇過去10年間のチャート


 ※SBI証券より引用



株価は見事にここ10年で上下を繰り返しています。2020年や2022年には1,250円まで株価を下げているので、買うならばここで狙えればベスト、高くても1,500円くらいで買いたいところです。



〇総括

テイ・エス テックはホンダ系の自動車用シートメーカーで、ホンダの関連会社であり、売上も主にホンダ向けというホンダにべったりの企業です。ホンダは二輪車で世界No.1シェアを誇る企業ですが、テイ・エス テックは二輪車用シートの売上比率は低く、主に四輪車向けシートで売上を上げています。よって同社の業績はホンダの四輪車の業績に左右されるように思えます。尚、ホンダの国内自動車シェアは4位です。

配当は11年連続増配中で、2024年3月期も増配予定なので12年連続増配予定です。同社は配当にDOEを用いており、かつ増配することを中期計画で記載しているため、今後も増配は続いていくものと思われます。実際、2023年3月はEPS以上の配当を出しています。またDOEが配当金の下限として働くため、業績次第ですが毎年1円の増配のようなケチケチした増配になる可能性も低いのではと思われます。現在は株価が高めなので狙いにくいですが、同社のチャートを見ると低い時は1,250円まで下がるので、タイミングを見て買えば長期保有にふさわしいお宝銘柄になるのではないかと思います。

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