ビールも阪神もちゃうで! AREホールディングスの安定高配当株診断

目次

〇会社概要と配当基準日

株式投資体験セミナー

AREホールディングスは、貴金属のリサイクルや精錬、製造販売と産業廃棄物処理の環境保全事業を行う、アサヒプリテックやアサヒメタルファイン等子会社を持つ持ち株会社です。主な収益源は貴金属事業になります。同社のリサイクル金属は、鉱山から新たに採取される金属と同等の品質を持つことが証明されるほど、クオリティの高いものとなっております。また環境分野の国際認証でも実績を挙げております。金の生産量は世界5位の鉱山に匹敵、その他金属の生産量でも世界で一定のシェアを保有しています。



AREホールディングスは1952年に朝日化学研究所として、写真定着液から銀をリサイクルする事業を祖業として創立しました。1997年に関係会社5社を合併し、現在の主力会社であるアサヒプリテックに社名を変更します。2009年にアサヒホールディングスを設立し、持ち株会社制に移行しました。ちなみにビールで有名なのはアサヒグループホールディングスです。そして2023年に現在のAREホールディングスに社名変更しました。因みに2023年にプロ野球で日本一になった阪神タイガースのスローガン「A.R.E」は一切関係ありません。


配当基準日:3月末

〇直近株価と配当額と利回り

 

 株価:1,936円

 配当額:90円

 利回り:4.65%


 配当利回りは約4.65%と、株高のご時世でも高めの水準です。知名度ないですからね。



〇配当方針

配当性向40%を目途にした、累進配当性を掲げています。同社は個人投資家向け会社説明会資料の中で、「株主還元を最重視」と記載するほど株主を大事にする姿勢を表しています。

〇過去10年配当とEPS(一株当たり純利益)


2017年に赤字を出していますが、配当は変えていません。配当性向はバラバラに見えますが、無理して配当を出しているわけではなさそうなので安心できます。

〇時価総額と自己資本比率

 時価総額:1,528億円

 自己資本比率:30.4%


 日経や四季報の業界地図にも載っていないAREホールディングスですが、時価総額順位は非鉄金属・金属製品

 の中で31社中5位です。

 



〇過去10年間のチャート


※SBI証券より引用


2020年から株価は上昇傾向です。これは2021年度と2022年度の業績が良かったことが要因と思われます。現状のチャートでは右肩上がりという感じではありません。

〇総括

AREホールディングスは貴金属事業と環境保全事業を行う持ち株会社で、業種上は非鉄金属業に該当します。中心は貴金属のリサイクル事業で、同事業分野では今後、新回収分野の開拓や東南アジアの事業拡大などを計画しております。その他分野においても、貴金属倉庫事業の立ち上げや水素事業の推進など、新事業へも拡大を予定しています。


配当に関しては安定しています。配当性向40%はともかく、累進配当性を掲げていることや株主還元重視の姿勢を見せていることから、今後も安定した配当が期待できそうです。また利回りについても4.5%を超えており、現在の株高市況においては十分に高い水準です。目立たない会社ですが事業では成果を上げており、時価総額も非鉄金属の中では上位のため、安心して保有できる銘柄だと思います。安定高配当株として個人的に特におすすめしたい銘柄です。

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