ジェネレーションサービス社が火力発電を担う 電源開発(J-POWER)の安定高配当株診断 

目次

〇会社概要と配当基準日


電源開発(J-POWER)は電力会社で、石炭火力発電を中心とした発電所の保有・運営およびその電力の販売を行っている会社です。発電設備に関しては石炭火力の他にも水力・風力・地熱といった再生可能エネルギーを活用したものも存在しております。また国内だけでなく海外でも事業を行っており、タイや米国でも発電事業を行っております。



電源開発は1952年に戦後の電力不足解消のために、電源開発促進法を受けて国策会社として設立されました。ちなみに「J-POWER」というのは今の愛称です。当時の愛称は「でんぱつ」でした。戦後の電力不足を50年近くにわたり支えた後、2003年に電源開発促進法が廃止され、2004年に民営化と東証一部上場が成されました。


配当基準日:3月末

〇直近株価と配当額と利回り

 

 株価:2,541円

 配当額:90円

 利回り:3.54%


 配当利回りは約3.5%と、まあ高配当と言えるかなというところです。



〇配当方針

連結配当性向30%を目安に安定的かつ継続的な還元充実に努めるとのことです。

〇過去10年配当とEPS(一株当たり純利益)


ここ10年赤字はなく、配当金もEPS内に収まっています。同社は2010年以降減配はありません。電力という安定した業種でもあるため、安定して配当を出す会社と言えるでしょう。

〇時価総額と自己資本比率

 時価総額:4,171億円

 自己資本比率:33.6%


 自己資本比率は可もなく不可もなく、まあ安定しているねといったところです。 



〇過去10年間のチャート


※SBI証券より引用


電力はインフラ業界なのでディフェンシブ株ということもあってか、全体的に株高の現在においては電源開発の株価は低めです。2,000円くらいで買うのが現実的な線かと思われます。

〇総括

電源開発(J-POWER)は戦後すぐに設立された国策会社で、現在も火力発電を中心とした発電事業と電力の販売事業を行う電力会社です。海外でも事業を行っており、その比率は20%程度となっています。


配当に関しては非常に安定しており、少なくても2010年から2024年(予定)までの14年間は減配はありません。配当方針は配当性向30%を掲げているだけで、累進配当性や配当金額の下限が設定されているわけではありませんが、一応安定配当に努める旨が書かれております。とはいえ電力業界というインフラを扱う業界の企業であり、不況下でも需要は底堅いと思われますので、経営は安定しているものと思われます。安定配当株であることは間違いないのですが、現在のやや低めの株価で配当利回りが3.5%なのは少し物足りないです。安定高配当株としてはギリギリ及第点かなぁというところで、上位互換の株があればそちらの方が良いかと思われます。

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