連続増配年数2位 SPKの連続増配株シミュレーション

目次

〇会社概要と配当基準日


SPKは自動車補修や車検の部品を扱う専門商社です。大本は現在総合商社となっている伊藤忠商事の機械部で、戦前の1922年に独立した老舗企業です。


自動車部品アフターマーケット市場では業界最大手です。中期計画では新規事業分野としてe-Sportsやeコマースにも進出予定としております。同社は連続増配年数で花王に次いで2位で、25年連続増配をしています。

配当基準日:3月末

〇配当方針


安定配当を基本方針としています。特に配当性向等は定めておりません。

〇時価総額と自己資本比率


時価総額:191億円

自己資本比率:65.8%



時価総額は3桁億円と中堅企業並みの金額です。自己資本比率は十分ですね。



〇過去10年間の配当とEPS(一株当たり純利益)含む平均等基本情報



増配額の平均が2円に満たない程度です。連続増配で国内2位ですが、少額を積み重ねてここまで来たという印象です。配当性向は毎年30%に満たない程度です。EPSは安定していて毎年着実に利益を上げています。


〇比較込20年シミュレーション


投資額を1百万円として、平均増配額から予想した今後20年の配当金累計を、利回り6%と5%の場合と比較した結果が下の表となります。



現状の株価では5%配当にも遠く及びません。平均増配額が少ないのもありますが、利回りが2%程度というのも原因でしょう。

〇6%配当と同額を達成する株価シミュレーション




現在の株価の半分くらいまで下がってようやく6%安定配当株に追いつきます。さてその株価の実現性はどうか、過去10年のチャートを見てみましょう。

〇過去10年間のチャート


 ※SBI証券より引用



今は日本株全体が好調なので高値は仕方ないですが、ここ10年では1,200円~1,400円辺りが通常時の株価のように思えます。



〇総括

SPKは伊藤忠商事を起源に持つ、自動車部品アフターマーケット市場で国内最大手の専門商社です。時価総額は小さいですが、隠れた優良企業といったところでしょう。

配当については25年連続増配と、連続増配年数では日本で2位の長さを誇っております。しかし平均増配額は低く、配当性向もここ10年は30%未満と配当に力を入れている企業というよりは連続増配記録に力を入れているという印象を持ってしまいます。現在は株高なので利回りが低いのは仕方ないですが、それを抜いても株価に対して保有する旨みが小さいように思えます。連続増配年数ランキング上位の企業ではありますが、長期保有して多くの配当金を得るという目的を考えると、同社の株よりも安定高利回り配当株を長期保有した方が得になると判断します。

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