先日の日経新聞にこんな記事がありました。

※日本経済新聞2月14日朝刊より引用
簡単に言えば、三菱UFJフィナンシャル・グループが資産運用ナビの会社に出資し、関連会社化するという記事です。
他の銀行グループも銀行以外の業態に参入していますが、資産運用アドバイザーに参入するのは三菱UFJが主要銀行では初めてだと思います。
ではなぜ三菱UFJは資産運用アドバイザーの会社に出資したのか。それは、日本人の金融に関する知識が不十分であることに着目したからだと思います。
私は大学で金融を学んでいたことや、会計の仕事をしていることで、自分の持っている金融知識は他人も持っているレベルのものだと思っていましたが、周りに理系の友人が多いこともあり、意外と資産運用や保険の知識を持っていないことを知りました。また会社で新卒社員の経理研修を担当することがありますが、減価償却を知らない学生もいますし、割引率を知らない経理部員もいます。
人によって持っている知識が違うのは当然ですし、人によっては減価償却も割引率も知る必要がないかもしれません。減価償却は会計用語ですしね。
ただ最近YouTubeで見た以下の動画から、「本当に金融について知らない人が多いんだなぁ」と新鮮な感想を抱きました。
これによると、金融広報中央委員会で出題されている、全問正解してしかるべき基本的金融知識を問う問題も、日本人は各問題50%程度の正答率しか出していないのです。動画内では特に諸外国と比較してインフレに関する知識の欠落が指摘されています。
金融広報中央委員会の金融リテラシークイズは下記URLから飛んでください
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy_chosa/literacy_quiz/
意外と知られていないことですが、貯蓄というのは目減りします。お札の額面で見るのではなく実際の価値で考えると分かりやすいですが、インフレ時は100円で買えたリンゴが120円に値上がりするわけですから、リンゴの価値は変わっていないので相対的にお金の価値が下がったことを意味します。現金貯金というのはインフレに弱いのです。
日本人は貯蓄が好き。この価値観はいつ生まれたかと言うと、第二次大戦中です。当時の政府は戦費調達のため、国民に貯蓄を強い、そのお金を軍事費に充てていたのです。
そして戦後は同じく貯蓄推奨を行い、復興資金に充てていました。
私は文系畑なので、物理学や化学の知識は非常に拙いですし、文学にも疎いです。同様に理系畑の人は法学や経済学に疎い方も多いでしょう。上にも書いたように得意分野は人によって違います。みんな違ってみんないい。
ただお金の話って生活に直結することです。お金が無いと生きていけません。スローガン的な意味合いではなく、堅実に生きてきたつもりが子供を大学にやるお金がないとか、老後破産とかに繋がるのです。
支給される年金は減っていき、税金ばかり増えていく。最近の高校生は家庭科の授業で金融について学ぶ機会ができたそうですが良い傾向だと思います。
ただそのような機会を与えられなかった、今社会に出ている方々は自分で学ぶ必要があります。
まだ間に合ううちに、将来お金で困ることが無いように、お金のことを学んでみませんか?
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新NISAも始まったこれを機に、是非とも知識のアップグレードをお試しください。