[初心者向け]投資をするのに知っておきたい4つの基礎知識

はじめて投資をするにあたって、「金融知識ってなんだか難しそう」と思っている方も多いと思います。実際にガチで金融論や証券投資論などの学問を語ろうとすると、訳の分からない数式がたくさん出てきて難しいです。

しかし投資を職業としているプロならともかく、素人が投資・運用をする分には大した知識は必要ありません。簡単な用語を覚えるだけで株や投資信託の売買ができるようになります。


ここでは初心者が知っておいた方が良い用語や知識を簡単にご紹介します。


目次

〇成行注文・指値注文

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 両方とも株の売買を行うとき、つまり注文するときに出てくる用語です。


 「成行注文」とは現在の株価で売買を行うことです。この注文方法のメリットは、ほぼ必ず注文が成立することです。対してデメリットは、株価は常に動いていますので、幾らで売買できるかわからないことです。「幾らでもいいからこの株が買いたい or 売りたい」というときに使うと良いでしょう。


 対して「指値注文」は、注文時に「この価格以下になったら買い」「この価格以上になったら売り」といったように、株価を指定して売買することです。メリットは株価の目途が立つこと。デメリットは、株式市場では成行注文が優先されるため、必ずしも約定(売買が成立)するとは限らないことです。


〇現物売買・信用売買

 これも売買に関する用語です。


 「現物売買」は文字通り、保有している株や市場で売られている株を取引します。


 対して「信用売買」は、証券会社から資金や株式を借りて、借りたもので株式の売買を行います。


 「信用売買」は儲かる金額が大きい反面、損する金額も大きくなります。初心者は「現物売買」のみを行い、「信用売買」は株式の取引に慣れてから行うことをおすすめします。


〇複利

「複利は人類最大の発明である」。こう述べたのはアインシュタインでした。ではその複利とは何なのか。

複利とは、運用で得た利益を、元本に再投資することでさらに大きな運用益を生もうという仕組みです。


例えば10,000円を年間利回り5%で運用した場合、1年目の運用益は
10,000円 × 5% = 500円になります。

この500円を元本の10,000円に再投資し、さらに5%で運用した場合、2年目の運用益は
10,500円 × 5% = 525円となり、1年目の運用益よりも25円増えました。

さらに10,500円に525円を再投資して…と繰り返していくと、雪だるま式に運用益が増えていきます。


これを数式で表すと、


運用年数n年後の金額=元本金額 × (1+年間利回り)^n年 ※^はべき乗のこと


となります。まあ数式はいいです。


念のため、21,035,699円を7.8%の利回りで2年間運用した場合、式にあてはめると


21,035,699 × (1+0.078)^2 = 24,445,249円


となります。半端な金額を使ったのは、別記事で使っていたものを取ってきたからです。年間360万円投資する場合のシミュレーションに同じ金額のものがあります。


オルカンと米国株の比較 全世界株式(オルカン)のシミュレーション


ちなみに複利の反対は「単利」です。
最初に出した10,000円を5%で運用し、利益500円を再投資しないで再び元本
10,000円で運用したら単利になります。


単利の計算式は


運用年数n年後の金額=元本金額 × (1+年間利回り) × n年


です。掛け算かべき乗かが複利と違っていますね。



複利の力を使えば多くの資金を作ることができます。 ちなみに当サイトの連続増配株のシミュレーションでは、毎年の配当金額を平均値の足し算にしています。その理由もこれと同じで、もし配当金に対してパーセンテージを掛けて翌年の配当金額を予測する仕組みにした場合、複利が働いて年数が経つほど配当金額が現実的でない額まで膨れ上がるからです。



〇72の法則

72の法則とは、下記の数式で表される法則のことです。


72 ÷ 年間利回り = 元本が2倍になるまでの年数
72 ÷ 元本を2倍にしたい年数 = 必要な年間利回り


これは複利で運用した場合のもので、大体このくらいになるといった数式です。


仮に年間利回りが8%だとすれば、72 ÷ 8 = 9年で元本が2倍になります。 また、3年で元本を2倍にしたい場合は、72 ÷ 3 =24%となります。



ちなみに投資の神様ウォーレン・バフェットでも、年間のリターンは大体20%だと言われています。もし毎年24%を達成できたらあなたは投資の天才です!頑張ってください!私は自分の実力から判断して早々に諦めています。年間リターン20%を実現するなら、トレードがよほど上手くいくか、成長著しい株式を保有するしか方法はないのではないでしょうか。私には想像もつきません。



以上が初心者で知っておいた方が良いと思われる基礎知識になります。とはいえ実践に勝る学びはありません。まずは端株(1株買い)でも良いので、投資への一歩を踏み出してみてください。








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