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と挙げてきましたが、今回は高配当株についてお話します。

目次

<高配当株とは>

ツナグバ


一般には利回りの高い株のことを指します。利回りとは

   年間配当金額 ÷ 取得時株価

によって求められるものです。

例えば年間配当金が100円の株を2,000円で購入した場合、

100 ÷ 2,000 = 0.05 = 5%

が利回りになります。



一般的には3%以上の株を高配当株とすることが多いです。


ただし私の場合、高配当株の定義を以下のようにしています。

・減配の可能性の低い株
・利回り4%以上の株


です。

一つ目については、私は配当金を第二の所得源として毎年計算できる金額が欲しいため、減配の可能性の高い株は高配当株とは見ていません。

ではどのような株が減配の可能性が高い株なのでしょうか。


<減配の可能性が高い株の特徴>

①EPS(一株当たり純利益)以上の配当が続いている株

 こちらの場合は、EPS以上の配当金を出しているということは、利益以上の分を配当に回していることを意味します。つまりは過去の利益から配当金を出している訳です。

 2024年の段階では「武田薬品工業」や「LIXIL」が該当します。

 いつ過去にため込んだ利益が尽きるかも分からない状態になっているのは、安定配当を求める側としてはちょっと怖いです。特に「LIXIL」の場合、EPSがマイナス、つまり赤字の時にも配当を続けていることから、いつ減配になってもおかしくないと考えられます。


②業績連動型の配当をしている株


 この場合は毎年の業績に応じて配当金を出すため、EPS以上の配当金を出す可能性は低いですが、180円の配当金を出した翌年に10円の配当金、もしくは無配(0円)なんてのもザラにあります。

 このような株も安定配当には繋がりにくいため、個人的に敬遠しています。具体的には「日本製鉄」や「住友化学」「日本特殊陶業」など、結構な数の銘柄が対象になります。


<配当が安定している株の特徴>

累進配当を宣言している株


 累進配当とは「今後減配せずに配当金額維持もしくは増配のみを行う」ことです。企業の中期計画で公表されていることが多く、永遠である保証はないにしても安定が狙えます。(そもそも永遠なんて不可能ですしね)

 具体的銘柄としては、「三菱商事」「三井住友銀行」「稲畑産業」などです。

累進配当を宣言していないが、10年以上減配していない株


 こちらは実質累進配当株みたいなものです。日本の場合は米国と違い、EPSギリギリまで配当金を出さずに会社に余剰資金を持っておく会社が多いため、仮に一過性の赤字ならば減配せずに配当を出してくれる会社も多いです。


 具体的銘柄としては「かんぽ生命」「UBE」「ENEOS」など、探してみると結構あります。


 また連続増配をしている株は、連続増配記録を続けていること自体が一種のステータスになりつつあるのでそう簡単には減配、それどころか配当維持すらしないだろうことが予想されます。


 具体的には日本で最長の連続増配を記録している「花王」や「三菱HCキャピタル」「SOMPO HD」などです。「JT(日本たばこ産業)」は21年に減配してしまいましたが、大した減配でもないのでOKとしています。

③最低配当金額を定めている株


 こちらは減配の可能性がある株ですが、一定金額の配当は確約してくれる株なので配当金の計算が立ちます。「100円以上の配当金を目指す」や「DOE2.5%以上を目安とする」と言った文言のある企業の株ですね。
 具体的には「住友商事」「商船三井」「住友倉庫」などです。「ENEOS」もこれに入りますね。

 最後に私の高配当株の目安の2つ目、「利回り4%以上」ですが、私が高配当株を調べて購入した時期は2022年以前で、まだ2024年現在みたく株価が上がる前でした。その頃は4%はおろか5%以上の、「配当が安定している」銘柄が多く存在していました。5%ならば税金を加味しなければ20年で株価と同額の配当金を受け取れます。


 しかし2024年現在では株価が上がったため、「配当が安定している」銘柄で4%を見つけることも難しくなりつつあります。利回り3%ならばまだたくさんあるので、私の中では4%を目安にした次第です。

 高配当株を狙うのならば、本当は今の様な株高の時ではなく、株安で利回りが良い時に狙いたいものです。今狙うとすれば連続増配株ですが、そちらは将来含めた儲けとしてはどうなのか。当ブログでは10年以上連続増配株についてシミュレーションしていますので、「個別株」→「連続増配株」タブよりご覧ください。



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