国内最大の銀行を擁する金融グループ 三菱UFJフィナンシャル・グループの安定高配当株診断

目次

〇会社概要と配当基準日


三菱UFJフィナンシャル・グループは、傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス等を持つ、日本最大の金融持ち株会社です。三菱グループ御三家の一つにも数えられている名門です。元々は三菱銀行と東京銀行(旧横浜正金銀行)が1996年に合併した東京三菱銀行と、三和銀行と東海銀行が2001年に合併したUFJ銀行が2005年に合併してできた銀行で、メガバンクの一つとして数えられています。総資産額は日本一、世界でも8位にランクインするほどの巨大企業です。関連会社には米国の投資銀行として著名なモルガン・スタンレーも存在します。

配当基準日:3月末

〇直近株価と配当額と利回り

 株価:1,368円

 配当額:41円

 利回り:3.00%

ここ最近の日銀の利上げ観測で銀行株の株価が上がっていますが、こちらも例にもれず高めの株価となっております。

〇配当方針

2023年度までに配当性向40%への累進的な引き上げを目指しています。いわゆる累進配当株で、減配はありません。本年度が2023年度ですが、他のメガバンクも累進配当性を採用していることから、2024年度以降も累進配当性の採用は変わらないものと思われます。

〇過去10年配当とEPS(一株当たり純利益)


ここ10年赤字はなく、配当金もEPS内に収まっています。また配当方針の通り、減配はありません。安定して配当を出す株と言って良いでしょう。

〇時価総額と自己資本比率

 時価総額:16.4兆円

 自己資本比率:4.7%

金融株なので自己資本比率は低めです。時価総額は日本のTop5に入ります。

〇過去10年間のチャート


※SBI証券より

つい4年ほど前まで400円、2年前まで600円台でしたが、日銀の金利引き上げ見通しで急上昇しています。そのため配当金が上がっても利回りが上がりにくいです。

〇総括

三菱UFJフィナンシャル・グループは日本最大の金融グループで、個人投資家からの人気も非常に高いです。それは銀行ということで親しみやすい面もあるかと思います。

配当方針も累進配当性を採っており、業績も安定しているため今後も安定した配当が見込めますので、長期で保有するのにも向いている銘柄だと思われます。

一方利回りについては現在ギリギリ3%と、少々物足りない数値となっています。2022年には4.5%近くの利回りがありましたので、株高である2024年の今、果たして買う必要があるのかなとは思います。現状においては安定株ではありますが、高配当株ではないでしょう。利回りが上がったタイミングで購入したい株と言えます。

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