〇会社概要と配当基準日
日本人なら知らない者はいないであろうトヨタ自動車。四輪車のシェアは日本1位、世界でも毎年のようにシェアTopを争っています。年間販売台数は1,000万台クラス。またその時価総額は45兆円でこちらも日本1位。2位のソニー16兆円に大差をつけています。
1937年に豊田自動織機から独立した同社は、同じトヨタグループにデンソーやアイシン、トヨタ紡績、ジェイテクトなどの自動車部品メーカーや、豊田通商、愛知製鋼、トヨタホーム、果ては豊田工業大学といった他業界にまで業種を広げております。日本といえば自動車産業が栄えていますが、その中でも別格の自動車メーカーと言ってよいでしょう。ちなみに豊田工業大学はMARCHクラスの難関大学です。
配当基準日:3月末
〇直近株価と配当額と利回り
株価:2,983円
配当額:65円
利回り:2.18%
日本屈指の大企業ではありますが、それ故に株価が高くなる運命にあるのか正直利回りはしょっぱいです。
〇配当方針
安定的・継続的に増配を行うよう努めると記載があります。その他は特に記載がないことから、基準を定めているわけではなさそうです。
〇過去10年配当とEPS(一株当たり純利益)



ここ10年間は赤字も減配もありません。配当もEPSの範囲内に収まっています。ここから見るに、配当性向は25~30%といったところでしょうか。赤字になったときに配当がどうなるか心配です。配当性向が低めなので、多分減配することなく出してくれるとは思いますが…。
〇時価総額と自己資本比率
時価総額:45.1兆円
自己資本比率:38.1%
時価総額に文句は…日本国内ではありません。自己資本比率も問題ないです。
強いて言うなら、世界の時価総額ではトヨタ自動車は39位なのが何とも言えません。
〇過去10年間のチャート



※SBI証券より引用
2016年~2021年まではほぼ1,500円程度。2021年から上昇基調にあり、この3年間で株価は倍になりました。
〇総括
誰もが知っている大企業なだけあって、投資家の人気も高ければ業績面、企業の安定性ともに高い水準を誇っています。配当についても配当方針に明記はされていませんが、業績が過去10年以上安定していることと、減配をしていないことから十分安定配当が期待できる銘柄だと思います。
ただしこの企業は配当利回りが正直低いです。この記事を書いている2024年1月は株高にあるので全体的に利回りが低くなりがちではありますが、2年前の2022年時点でも利回りは2.49%と低い。安定はしているけれども高配当株とは言えないかなというのが結論です。


