SBI・V投資信託が人気のネット証券その他! SBIホールディングスの安定高配当株診断

目次

〇会社概要と配当基準日


SBIホールディングスはSBI証券を中心とする総合金融持ち株会社で、傘下にはネット証券最大手のSBI証券の他、住信SBIネット銀行、SBI新生銀行といった銀行部門、保険部門のSBIインシュアランスグループ、日本最大のベンチャーキャピタルであるSBIインベストメント他、リースや暗号資産等、金融業を中心に様々な業種に進出している会社です。
元々はソフトバンクグループの会社で、ソフトバンクインベストメント(SBI)を前身としていましたが、2006年に独立しました。今では「SBI」の意味も変えています。
SBIグループは多くの地方銀行と資本提携しており、SBI新生銀行を中心とした「第4のメガバンク」構想を掲げております。また社長の北尾吉孝氏はカリスマ経営者としても知られ、多くの著書を執筆しています。

配当基準日:3月末

〇直近株価と配当額と利回り

 株価:3,644円

 配当額:150円

 利回り:4.12%

配当額、利回りともに高めです。利回りは5%後半から6%台まで上がることもありました。

〇配当方針

「配当金総額に自己株式取得額を加えた総還元額は、当面の間は金融サービス事業において子会社等株式売却益などの特殊要因を除いた税引前利益の30%程度を目安とする」と書いてあります。

なお、SBIホールディングスは中間配当と期末配当の2回に分けて配当金を出しますが、中間配当では10~30円程度の配当に止め、期末配当でドーンと配当金を出すことを常としています。

〇過去10年配当とEPS(一株当たり純利益)


10年間減配はありません。2023年はEPSを超える配当がありましたが、それ以外の年度の配当金はEPS内に収まっています。2022年のEPSがすごいですね。これを事業投資に使ったのか、配当金用の内部留保にしているのか…。

〇時価総額と自己資本比率

 時価総額:8,966億円

 自己資本比率:4.5%

個人的にですがなんとなくSBIホールディングスってベンチャーっぽい社風をしているのかなという印象があり、自己資本比率を見るとイケイケ投資をしているようで大丈夫かなと思ってしまいますが、自己資本比率はメガバンクと同じくらいなので問題なさそうです。

〇過去10年間のチャート


 ※SBI証券より引用

今ちょうど株価が最高値付近にありますね。2018年末以来のラインにあります。コロナ禍の影響もあり、2020年にはドカンと下がりましたが全体としては少しずつ上昇しているのではないでしょうか。

〇総括

SBIホールディングスは持ち株会社ですが銀行を中心とした会社ではなくネット証券を中心とした会社です。しかしながら、海外事業含め従来の銀行、保険、リースといった事業から、比較的新しい事業であるベンチャーキャピタル、暗号通貨、ブロックチェーンの分野にも進出しています。あとなぜか健康食品分野にも進出していて、株主優待はそこの商品になっています。あまり儲かっていませんがね。とはいえ地銀との連携や新生銀行の買収、三井住友フィナンシャルグループとの連携など、金融部門を中心に様々な取り組みを行う、個人的にも将来がとても楽しみな企業です。

個人的に少し気にしている財務状況ですが、BPS(1株当たり純資産)の金額が3,731円と非常に高く、また投資格付け会社の格付けも「安定的」としているため、問題はないものと思われます。

会社自体の安定性には問題なく、配当方針は累進配当ではありませんが10年間減配はありません。また事業拡大に積極的な姿勢から、今後の増配も期待できると思います。現時点での利回りも4%台と悪くありませんので、安定高配当株と考えて良いものと判断します。

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